概要
注:この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自然体、ゆえに最強
この物語の概要は、タイトルがそのまますべてを言い表しています。
「女の子が」「海に行く」お話なんです。行った、ではなくてこれから行く。
海に行くという行動が物語上で重要な意味を持つのかといえば、きっとそうではないのです。山でもよかったし、映画館でもよかったし、なんだったらお互いの家でもよかったのでしょう。
主役である女の子二人の間にある「何か」を、私たち読者の前に見せてくれるその素材が、たまたま「海に行く」という行動だったのです。
この二人のやりとりの、実に自然なこと。
流れるような会話。ときに戻ったり、全然別の場所へ飛ぶ話題。些細なやりとりの中にある絶妙な距離感。
誤解を恐れ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!好みの小説なので保存した。さらばだ。
ストレスフルな社会に生き、もはや小生の頭髪も風前の灯火となってしまいましたが、拙者はこの小説を癒しにヘアケアに勤しんでおりますぞwwwww
我にはめずらしくネタバレなど一切しないで、ピザでももしゃりながら、この作品を読むにあたっての小言を並べていきますな。
というのも、自分、この作品の触り方を間違えて社会的に死にかけたからに他なりません。
まず第一に、賢者モードでない方は読むべきではありません! 女性も一発やってから読むべきです。むらむらが収まらなくなり、大変なことになります。
あ〜〜〜〜、読み返したら死んだ。また死んだ〜〜。
第二に、電車の中で読んではいけません。部屋を薄暗くしてパン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!削り出しのモラトリアム
※二話目までを読んだ感想です。
※重大なネタバレはありません。
意味を掴もうと思うそばからこぼれていくような女子高生二人の掛け合い。学校の屋上で喫煙とは穏やかではないが、当人たちにはこれっぽっちも悪びれた様子も深刻に捉える様子もない。退学処分すら、主人公の視点からはサッカーの試合で退場処分になるくらいのノリで語られる。何もかもがとりとめもなく刹那的だけれども、衝動的と言うよりはむしろ惰性的で、時折ランダムというかきまぐれに針が振れる。だから、海へ行くこと一つをとっても、計画性を持って決められないどころか、気が向いて思い立ったときに行く海にこそ漠然と価値があるような、そういう空気が漂う。
モ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!学生時代に戻りたい。(あるいは、あわよくば女子高生になりたい)
「海行こう」「いいねー」みたいな会話は若い時分にはよくあって、だいたいそういう会話が発生するのは天気のいい日だったりします。
本作「女の子が海に行く話」でもそれは例外でなく、冬の晴れた放課後の屋上から物語は始まります。
ところで皆様は、「海行こう」「いいねー」を実現させたことが何回ありますか?
恥ずかしながら、筆者はあんまりないです。
だって学生時代って基本的に時間なんて無限にあると思っているし、計画を立てるのって結構体力を使うし、何なら別に絶対海じゃないとダメってわけではないのです。
花見でもいいし、クリスマス会でもいい。
何なら山でもスペースワールドでもなんでもいいのです。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!なんかゆるゆるしている。なのに結構しっかりしてる。
レビューもなにも、もう「本編読め」でいいじゃない。
そんなお話。とても好き。まっすぐで、爽やかで、みずみずしい。本当にまっすぐなものだから、レビューであれこれ書くのもなんかもう違う。あっこれ本編読んだ方が早いやつ。読み始めてすぐそうなりました。
内容は、女の子ふたりのお話です。舞台は学校で、屋上で会話してるところから始まります。あとは学校生活とか。平たく言えば青春です。青春なのに暑苦しくなくて、といって斜に構えたようなところもない。自然。ふつう。私もこんなのがよかったです、ってなる感じ。アサミ楽しいなあ。かわいい。主人公のミキの視点で見てるからそう思うけど、でもミキもかわいい。徒然と…続きを読む