第14話 減る
『2018年2月23日(金曜日)』
主なニュース:
・木星を特徴づける巨大なモヤのような渦が、20年以内に無くなる可能性がある
・米トイザらス200店舗閉店計画
・立憲民主党、原発ゼロ法案を正式決定
「はいどうも、よろしくお願いします。無くなったり、減るというのは悲しいことだね」
「何のニュースでそういう気持ちになったんだ」
「木星を特徴づけている巨大なモヤのような渦が、20年以内に無くなる可能性があるんだって」
「木星の周りを渦巻いているヤツな、まあ個性の一つだからなぁ、無くなるのは悲しいなぁ」
「あのモヤ、絶対良い香りじゃん、それ無くなるのかわいそう」
「絶対良い香りではないだろう」
「絶対チョコだよ」
「色だけ発言」
「それか、おかか」
「大丈夫か、カカオのこと言ってるんじゃないのか」
「あの魚粉の香りって本当にいいもんね」
「あぁ、おかかで合ってた、でも違う、多分食べ物の香りはしない」
「いや、良い香りしないとNASAもそういう発表しないと思うよ」
「いや調べた結果そうだったら、発表するだろ」
「NASAだよ?」
「良い香りの権化じゃないから、NASAは」
「NASAのAをUに変えたら、NASUだからね、茄子、おいしそう!」
「まあAを全部Uに変えたら、NUSUで盗人の始まりみたいな言葉になるけども」
「お茄子のNASA!」
「お茄子の漬物はNASAにおまかせ的なコマーシャルうたれても困る。全然違うから」
「まあとにかく巨大な香りのような渦が無くなるって、悲しいよ」
「まあ”ような”の場合は合ってるんだけど、香りの渦ではないからな」
「じゃあ何の渦だよ!」
「ガスとかだろ」
「じゃあオナラか!」
「まあ香りの方向性としてはそっちじゃないかな」
「NASAのオナラネタ好きめ!」
「別にNASAはオナラネタ好きじゃない。オナラと言い出したのはオマエだから、オマエがオナラネタ好き」
「月でオナラでもしてろ!」
「何の悪口だよ、月でオナラしただろうけども、何の悪口だよ」
「そうそう、減ると言えば、米トイザらスは200店舗も減らす計画があるんだって」
「価格競争やネット販売の台頭によって、苦戦して、そうらしいな」
「せっかくね、良い香りのするスポットが無くなるなんて」
「おもちゃにそんな良い香りのイメージ無いわ」
「でも良い香りのおもちゃもあるでしょ!」
「あるはあるだろうけども、良い香りのするスポットっていうのがまずよく分かんないし」
「良い香りのするスポットと、悪い香りのするスポット、どっちに行きたいかという話だよ」
「まあ良い香りのほうがいいけども、おもちゃ屋さんは良い香り特化じゃないからなぁ」
「でもオナラの匂いは嫌でしょ!」
「でも温泉スポットとか、硫黄の香りのする温泉街だったら別に良い香りだけじゃなくても」
「このオナラ人間め!」
「もはやみんなオナラ人間だろ、オナラするだろ人間」
「僕もするよ! 毎日毎日するよ! うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「何の雄たけびだよ、あと減るって別に悪いことだけじゃないんだぞ」
「たとえば何さ!」
「立憲民主党の原発ゼロ法案なんて、未来へ進む減らしだろう」
「そんなこと出来るの?」
「今まで原発につぎ込んでいた研究費を、次世代エネルギーの研究費につぎ込めば可能性あると思うけども」
「オナラエネルギーのこと?」
「地熱かな、温泉とかの地熱かな」
「オナラの香りエネルギーね」
「オマエがオナラ人間だろ! 何かとオナラで変換しやがって!」
「あとオナラの風力ね」
「オナラにそんな風圧ねぇよ。オナラに強い風圧があった時、何かが出る時だろ」
「木星を渦巻くモヤね」
「オマエさっきチョコの香りって言ってたのに!」
「未来へ進んだんだよ」
「そんな未来はいらねぇよ!」
「あとオナラの波力発電ね」
「もう液状の物体が出ちゃってるじゃん! 波! 波の勢いでタービン回す発電! オナラいらない!」
「いやお尻から波動を出すんだよ」
「出ない! 仮に波動が出るほどのパワー漲った時、何か別のモノも出る!」
「こういうことを研究するんだねぇ」
「オナラ抜きで研究するから」
「でも結構真面目な話するけど、オナラの熱でも発電できると思う」
「いや結構真面目な話をしろよ! 不真面目極まりないな!」
「でもたまにめちゃめちゃアツアツなオナラ出るじゃん、あれってどうなの?」
「ちょっと心配になるだけ! 発電には使えない!」
「ちぇーっ、まだ研究費が足りないみたいです」
「そこへは研究費持っていかないだろうな。とにかく新技術なんてものは研究費次第だから『代わりになるヤツあるの?』じゃなくて、そこに投資してみるというのが大切だな」
「僕らにも研究費を投資してほしいよね」
「いや、もらっても正直持て余すだろ、研究することもないし」
「いやもう漫才の研究のために」
「何か面白いの出来そうにないな、研究費もらって作る漫才って」
「飛躍的進化を遂げるかもしれないよ」
「高価なアクセサリー付けるだけで終わりそうだけど」
「いやもうお尻から波動を出す漫才を開発するかも」
「小2しか笑わねぇだろ! それならスケッチブックでオナラ描いて、お尻から出てるみたいに表現するだけでいいよ!」
「いやでもマジの波動出たら、めっちゃウケるって!」
「まあマジの波動出たら面白いかもしんないけども、研究費もらえないし、どうせ。もういいよ」
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