第22話 書き換え疑惑

『2018年3月2日(金曜日)』




主なニュース:

・森友文書、財務省に書き換え疑惑

・日本アカデミー賞授賞式


「はいどうも、よろしくお願いします。森友文書がついにやりました!」

「財務省の書き換え疑惑のこと? いやまあ森友文書はずっと前からやりにやりまくっているけども」

「訂正! 既にやりにやりまくっていました!」

「問題発覚後に、特例などの文章が消えていたらしいな」

「特産が」

「特産物の紹介の項目が消えていたわけじゃない」

「でも書き換えっていいよね、僕もどんどん書き換えたいよ」

「書き換えはあんまりいい言葉じゃない、塗り替えるとかなら記録をってなるから良い言葉だけど」

「財務省というのも、もうありがちだから、書き換えたいね」

「いやまだ大蔵省って言ってしまう人もいるから、まだありがちではないと言っておく」

「いやもう書き換えてさ、小銭省に書き換えよう」

「大銭を扱うから、財務省に小銭のイメージ全然無い」

「毎日、自分の財布の中の小銭を数えているイメージがある」

「オマエだろ、そんなヒマそうなイメージ無いから」

「財宝省にする?」

「大航海時代みたいだな、提携している海賊が持ってきた財宝を管理する省みたいな」

「毎日、自分の財布の中の小銭を数えているイメージ」

「小銭省じゃねぇか、それは小銭省じゃねぇか、小銭省なんてないけども」

「じゃあいっそのこと金ヅル省とかにしてみます?」

「詐欺感が強すぎる、財宝省だって割かし違法臭がしたのに、金ヅル省は詐欺感があまりにも強すぎる」

「もう大蔵省でいいか」

「元に戻っちゃった、書き換えというか、元に戻っちゃった」

「書き換えって難しいなぁ、もっとうまく書き換えられるようになりたい! 財務省みたいに!」

「書き換えはうまくなってもダメだから、あとバレたから財務省もうまくはない」

「今日は日本アカデミー賞の授賞式だね、僕の助演感、届いているかなぁ」

「助演感って何だよ、オマエ、映画に出てないだろ」

「いやでも常に助演してるよ、良い助演してますねっていつも言われる」

「何を演じて、誰が主演なんだよ」

「売れない漫才師を演じて、主演は総理」

「だとしたら主演から遠すぎるだろ、エキストラの何番目だよ、オマエ」

「でもすごい助演力だから、助演のエネルギーが半端無いから、ジョエネルギーが」

「ジョエネルギーって何だよ、日本アカデミー賞で一度も使われてないからな、その言葉」

「ジョエネルギーをジョエンジョイする域まで達していますね、って司会が去年言ってたよ」

「助演のエネルギーを楽しむ領域まで達しているって何だよ、エネルギーという言葉が邪魔だよ、助演を楽しむ域は割と言える言葉だから」

「徐々にジョエネルギーが漲って、ぁ、ミナギルギーしてきて」

「もうエネルギーのほうにかかってきてるから、せめて助演という言葉で遊べ」

「とにかく女性になりたい!」

「助演がもう女性になっちゃった」

「性別を書き換えたい!」

「ただただ女性になりたくなっちゃった、何だよ、せめて助演という言葉で遊べ」

「ところで、優秀作品賞、全部言える?」

「俺は言えるけども、まず君の膵臓を食べたい」

「君の水晶をもらいたいね」

「映画のタイトルを書き換えるな」

「あっ、君の水蒸気を吸いたいだっけ」

「何か変態的だな、膵臓を食べたいという言葉の最初の印象よりも、だいぶ変態的だな、君の水蒸気を吸いたいって」

「君の水槽をもらいたい」

「何かともらおうとするな、エンゼルフィッシュでも入ってんのか、その水槽」

「君の酔拳を喰らいたい」

「まず君が酔拳使いというところが怖いな、もう別の映画に行くぞ、三度目の殺人」

「サンドウィッチで殺人」

「ただ毒を挟んでいるだけ」

「三度目のキスシーン」

「わざと2テイク、ミスしただろ」

「三度目の立つシーン」

「立ち上がるだけのシーン、何回ミスってんだよ」

「ついイスを後ろに倒してNG出しちゃう」

「もっとゆっくり立ち上がれ」

「三度目の雑シーン」

「雑にやらないといけないシーンを全然雑に出来てねぇんだな」

「ついゆっくり立ち上がって、イスを後ろに倒せなかったり」

「さっきのヤツと配役変更しろ、優秀作品賞の続き、花戦さ」

「鼻水戦さ」

「花で花粉症になったんだな」

「で、関ヶ原ね」

「何でオマエが作品紹介やっちゃうんだよ」

「いや長篠だっけ」

「関ヶ原だよ、合ってるよ、オマエが最初に言ったヤツで」

「習志野だっけ」

「せめて関ヶ原でモジれ」

「咳が出る」

「花粉症じゃなくて風邪だったのかもしれないな」

「咳シーン」

「じゃあいいけど、咳シーンなら咳が出ないとむしろダメだけど」

「君の咳シーンを吸いたい」

「また結構変態的になったな、吸いたいって変態的用語だな、最後はナミヤ雑貨店の奇蹟」

「モジるとこ少なっ」

「多いわ、君の膵臓を食べたいの再来だわ」

「涙何か出るわ奇蹟」

「感動モノの映画なんだな」

「悩み別の雑貨店へ移籍」

「良い店長に巡り合えたけども、給料の良いところへヘッドハンティングされたのかな」

「涙何か出るわ咳」

「涙も出るということはやっぱり花粉症なのかな?」

「いやこんな書き換えしたくないよ!」

「し始めたのはオマエだけどな」

「言葉遊びじゃなくて、もっと政治的な書き換えがしたいよ」

「でもオマエ、その立場の人間じゃないから。政治的な書き換えも基本やっちゃダメだし」

「関ヶ原の歴史を書き換えて、僕が国の中枢の人物になったり出来ないかな」

「出来ないね、もういいよ」

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