0　プロローグ

1-1　この幸せが、いつまでも続けばいいと思った。

1-2　実った初恋と不思議な力。

1-3　神様は猫の形をしていた。

1-4　世界に、愛する人を奪われて。

1-5　これがただの悪い夢であったら、どれだけよかっただろうか。

1-6　彼女がいない世界なんて、俺にとっては何の意味もないのだから。

2-1　手のひら温度と心臓の音。

2-2　ただ、それだけのことだ。

2-3　なんとなくだけど、神様はいるような気がするんだ。

2-4　君の秘密の願い事。

3-1　春は、すぐそこまで近づいていた。

3-2　何かが始まる予感がしている。

3-3　その気持ちの正体を知ってしまうことが怖くて。

3-4　今まで見た空の中で一番綺麗だった。

4-1　だから、心臓の鼓動が速くなっているのは、何かの間違いだ。

4-2　私は君と、どうなりたいのだろう。

4-3　夏が、二人の関係を塗り替えて――。

4-4　どれだけ想っても、その気持ちが伝わったとしても。

4-5　もっと素敵なことが待っていると、信じて疑わなかった。

5-1　どんなに強く願っても、届かない想いもあって。

5-2　思えばこのときから、悲劇へのカウントダウンは始まっていたように思う。

5-3　もう一度人生をやり直したとしても……。

5-4　この愛だけは永遠に、胸に抱いていたかった。

6-1　この世界で今度こそ、俺は彼女を幸せにする。

6-2　好きになっちゃいけない人だから。

6-3　それらはあまりにも無力で、どうしようもなく無意味な事実だった。

6-4　そこには確かに、俺の願いがあった。

世界は色を失った。

きっと二人は、この先、前を向いて歩んでいける。