概要
性倒錯によって色が違って見える兄と妹が過ごす夏の江ノ島の一日
ある日、色が違って見えるようになった兄と妹の一日を描いています。人それぞれが違った性格や感覚を持って生きているのだけれど、あまりにも程度が大きいと、それは人人の認識する常識から逸脱してしまい、普通でない者として見られてしまいます。人それぞれが逸脱した感覚を持っていて、それを隠して社会に生きているのだと仮定し、性倒錯の兄と妹の色彩感覚の混乱を媒介として暑さに狂った夏の江ノ島の一日を通して、大多数によって定められた社会の常識についての考察を、諧謔的な会話文を主体に物語を描いてみました。2009年作。
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