この身体も意識も、全て人類がつくってくれた――でも、この魂は僕のもの
人類によって製造された『キャロルの子供たち』――『ヒューマノイド・ドローン』。彼ら、彼女らは、『チャペル』と呼ばれる場所で共同生活を送りつつ、その日が来るの待つ。人類のためにその身体を尽くし、人類のために戦い、人類の未来に貢献するための日を、穏やかに過ごしながら待つ。なに不自由のない満ち足りた生活を送りながら。
ハロー、人類。
僕たちは、あなたたち人類のことが大好きだった。
あなたたち人類も、僕たちのことが大好きだった。
これから少しだけ話すのは、僕と、僕たち――そして、人類の話。
この物語を読む、あなたの話。