概要
「災厄の乙女来たり」それは、運命を変えたひとつの託宣だった。
「災厄の乙女来たり。白き髪に深緑の瞳を持つ娘、この国に災いをもたらすだろう」
九年前に下ったひとつの託宣は、ひとりの少女の運命を、ひとつの国を、大きく狂わせた。
グリンワーズの迷いの森に押し込められた災厄の乙女。たったひとつの託宣から生まれた数多の恐怖と不幸。ただ少女は、己の死と共に訪れるという世界の終焉を待ち望んでいた。
これは、災厄の乙女と呼ばれた少女と、災厄の乙女を憎む青年の、幸福を求める物語。
(2014年に同人誌化に伴い改稿したものをサイトより転載しております)
九年前に下ったひとつの託宣は、ひとりの少女の運命を、ひとつの国を、大きく狂わせた。
グリンワーズの迷いの森に押し込められた災厄の乙女。たったひとつの託宣から生まれた数多の恐怖と不幸。ただ少女は、己の死と共に訪れるという世界の終焉を待ち望んでいた。
これは、災厄の乙女と呼ばれた少女と、災厄の乙女を憎む青年の、幸福を求める物語。
(2014年に同人誌化に伴い改稿したものをサイトより転載しております)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その託宣は、多くの者の人生を狂わせた。これからも。
白い髪に緑の瞳の乙女が災いをもたらす、という大神官の託宣。
捕らえられた少女は、殺すと災いが広がる恐れから、森に軟禁された。
九年後、新しい監視役の騎士が、グリンワーズの森へとやってくる。
殺してほしいと願う、自分の名も忘れた少女と。
『災厄の乙女』を憎む青年レギオンが、次第に心を通わせていく物語です。
ではあるのですが。
森に囚われている以上、『災厄の乙女』は、他の場所にはいないはずなのに。
白っぽい髪、緑に近い瞳。
少しでも『災厄の乙女』に似た女性たちは、国の至るところで迫害されます。
娼館に売られ、通り魔に殺されても「仕方ない」と冷笑される。
特定の容姿の人物に対しては何をしても…続きを読む