ジム + 格安賃貸 or シェアハウス

 ジム+格安賃貸(シェアハウス)そう聞いて首を傾げる人も居るかと思う。だがさにあらず。東京ならではと言うべきか、風呂無しアパートでも日々を満喫出来るスタイルについて提言したい。




□スパつきのジムとは、すなわち定額制の銭湯である

 ジムといえば、運動し汗を流す所と考えている人も多いだろう。しかし山手線の沿線を中心に、近年ではスパつきのジムも多く登場している(Jexerなど)スパとは敢えて言うまでも無いが、とどのつまりはスーパー銭湯である。人工温泉にジャグジーやサウナと揃い、それで運動も出来て月額8k。例えばサウナの無い銭湯が一日ワンコインとしても、一ヶ月通えば15kと思えばいかに安いかが分かるだろう。




□ジムで風呂を済ませる=部屋に風呂はいらない

 この考えは中々に合理的だ。都会の風呂付き1Rと言えば、大概がユニットバスだ。あの狭く蒸し蒸しした空間で、縮こまりながら湯浴みをする。疲れはろくに取れないし、造りの都合でカビが生えるのも実に早い。

 

 だがこれを風呂をジムでと考えてみるとどうだろう。先ず風呂場の清掃が不要になる。次に水代とガス代が浮く。にも関わらず毎日広々とした大浴場で、サウナにまで入って出てこられる。そう、風呂なんて飾りに過ぎなかったのだ。




□ジムが休みの日は銭湯で。それでも月額10kで済む

 風呂が無い事により、物件の価格は500kを下回るケースが増えるだろう。さらに加えれば、一月の風呂にかかる料金(水道代とガス代を合わせて)約5kと、風呂を掃除する為の用具一式が丸ごと浮く。




□シェアハウスとの組み合わせも良い

 格安シェアハウスの多くには、風呂が無い、或いは少ないといったケースが多い(または女性エリアにだけはあるなど)そうなると、ジムが休みの日だけはシェアハウスのシャワーや風呂で我慢するという手も考えられる。それに万が一ジムの営業時間に間に合わなかった時でも、とりあえずは家で身体は洗えるのだという保険が、存外な安心感にも繋がったりする。




□ちなみに筆者の場合

 筆者は、そこそこの値段がするシェアハウスで、ジムとの併用という形をとっていた。というのも筆者の場合、仕事が接客業だった為に体型を維持する必要があり、その都合からジムにもきちんと通わなければならなかったからだ。


 そこでスパ+賃貸という東京ならでは暮らしについて着想を得た訳だが、やはり大浴場は疲れが取れる。ハウスの風呂もトイレとは別で、1Rのユニットバスよりはるかにストレス無く入る事は可能なのだが、それでもゆっくりと肩まで浸かり、ジャグジーからサウナを経て水風呂からいったりきたりと、かれこれ30分は居座るスパとは比べるべくもない。


「風呂は命の洗濯よ」とは正にその通りで、筆者としてはこの方式を強くお勧めしておきたい。




□スパつきのジム

Jexer(ジェクサー):山の手沿線に多い。安い。

ルネサンス:都心からは少し離れているが、設備は充実している。

コナミスポーツクラブ:ゲームの新作出そうぜ、、、

INSPA、アスリエ。etc




□総括

 同じ金を払いながら、惨めに縮こまって疲れを溜めるか、大浴場に浸かって伸び伸びと命を洗うか、それは各人の文字通り選択ひとつに委ねられている。世界を呪うより、自分を救う方法を考えよう。ここは地獄だが、地獄にも程よい加減の湯場はあるはずだ。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る