選外:新興宗教
虎穴にいらずんば何とやら。
もしかすると新興宗教とやらに帰依すれば、筆者の心持ちも晴れるのかもしれない。そう思って門を叩いたのは、時節の明言を避けるがここ五年以内の出来事だ。
□みんな笑顔
世話になった相手への、半ば付き合いも兼ねて同席した先。集会場らしき建物のホールには、皆一様に笑顔の人々が語り合っていた。筆者の知人は比較的位の高い人物らしく、引く手あまたと言った風にあちこちと歩く。筆者はと言えば知り合いもなく、ただぷらぷらとその辺を回るだけだ。
そして暫くもせずに思った。
――これは、この空間は筆者には合わない、と。
ビデオを見た時にも感じたが、ある種のマスゲームじみた信者たちの会合に、教祖を褒め称える作品群。既視感は完全に某アジア独裁国家のそれだった。うおおまったく駄目である。筆者はそういうのが全然駄目である。
□後日談
だが一応は、ご利益もあるかも知れんと計一年は祈りとやらを続けてみた。結果、財布を盗まれた事ぐらいしかなかった。というか、寺社仏閣巡りが大好きな筆者に「他の神社にいかない」ルールは些か酷であった。
□総括
選外と書いただけあって、心身の健康には全く結びつかないのだが。手合によってはネタ稼ぎと踏んで見るのも良いのだろう。なお筆者は、黒いカソックに身を包み、教義を唱えながら化物どもを狩るエクソシストの集団の様な宗教にだったら入ってみたいと思う。それかお金くれるところ。
眼前の敵を放置し、なーにがイスカリオテかー。
はい。
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