建築現場
すっかり忘れていたけど、肉体労働と言えばオーソドックスなこれがあった。
□現場:8k〜(時給では無く、現場単位。深夜帯・残業時は割増)
□支払い日:翌日振込み(事務所手渡しの会社もある)
□備考:軍手・安全靴は自前。作業着は貸与だが、保証金が初任給より引かれる(退社時に返却)
□至った経緯
筆者は可能な限りニート状態で制作を試みる生き物である。したがって宵越しの金は無く「今はまだその時(働くべき時)では無い」と構え、その結果必然的に「やべえ、金がねえそ。これは死ぬぞ」という状態にしばしば陥るのである。至るも糞も、これはそんな筆者に残された、カルネアデスの板のごとき最後の救済措置なのである。
□就業までの流れ
面接日当日に講習を受け、希望があれば即日、翌日からの勤務となる。ヘルメット、安全帯、作業着は貸与。安全靴は購入にて使用。この際預り金として8kから10kが初任給より引かれる。まあ道具の持ち逃げを抑止する為の措置である(この為退職の際に戻ってくる)
□作業内容
昼勤と夜勤とで内容も、厳しさも異なってくる。基本は資材の搬入、片付け、職人さんの補助がメインだ。
・搬入
鉄骨等の資材を、トラックから指定の場所まで運んでいく。最も敏捷性が要求される慌ただしい作業だ。
・職人補助
建築現場などで、鳶さんたちの補助を行う。作業内容以上に職人さんは気性の荒い方が多いので、怒声の頻度もそれなりにある。
□メリット
建築現場最大のメリットは、ずばり現場のかけもちだろう。例えば夜勤の現場から翌朝の現場を繋げる事で、一日20kオーバーを稼ぐ事が出来る。夏場にこんな事をすれば致死確定だが、労働日それ自体を減らす行為は創作時間の拡充にも繋がる。うまく利用すると良いだろう。
□総括
筆者は水商売の折から、日雇いに併せこちらの仕事の入れていた。同人誌の印刷、イベントの申し込みなど、止むからず出費で窮地に陥った際の保険としてだ。実際に俳優さんや劇団員さん、芸人にミュージシャンなど、不規則なライフスタイルの人たちが多く選んでいる職種でもあるので、頭の片隅に置いておいて損は無い。
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