選外:ルームシェア
シェアハウスが有りならば、ルームシェアも一考に値するのでは無いか。その考えは最もだ。しかし実際には難しい。では何が難しいのか。
□同盟が永劫とは限らない
ここで言う同盟とは、ルームシェアの相手の事である。二十代の前半ならまだ良い。しかし二十代も後半に差し掛かるとそれぞれに将来を考え始め、そのルームシェアがやがて重荷となる。元々は家賃を折半する事で節約を意図する訳だから、片方が欠けるや残された側は窮地に立たされてしまうのだ。果たしてそのリスクに見合うだけのものはあるだろうか。
ちなみに筆者の知人は、男二人で数年ルームシェアをしていた。現在は相談の末それぞれが別の道に歩み、お互いがお互いの家を借りている。
□不動産屋が嫌がる
とまあそんな不安定な関係性な訳だから、当然「ルームシェア」を事前に伝えた場合、不動産屋が嫌がる事になる。なぜかと言えば「経済的に余裕が無いから」二人暮らしをする訳で、上記の通り片方が欠けた際のリスクについては、どうしても不動産屋側で懸念してしまうのだ。
かつての様に強行的な追い出しができなくなった以上、入居の前段階で怪しきは絶つ。そういう彼らの考えについて、一概に批難する訳にも行かない。
□それでもルームシェアを望む諸氏へ
ひとつは簡単だが、絶対に途中で道を違わないであろう信の置ける友人を選ぶ事。彼女が出来た。彼氏が出来た。そんな理由でいちいち思い悩む人間と一緒にいてはいけない。
もうひとつは、ルームシェア・ルームメイトなどの、いわゆるルームメイト募集サイトを見てみる事だ。ただし個人対個人の契約となる以上、幾分かのリスクは覚悟する必要がある。
あなたの目標はなんだろう。身体一つで十分な仕事であれば、夜逃げも覚悟で飛び込んでも良い。ただし映像なり漫画なり、ある程度の機材を要求される到達点であるのなら、一度踏みとどまってみたほうが良いかも知れない。なぜなら不在の間に奪われたり盗まれたり、そういう可能性も否定は出来ないからだ。
□総括
かかる事情から筆者としてはルームシェアを余りお勧めはしない。ちなみに筆者はというと、比較的清潔な環境でないと呼吸が困難な為、余程気の合う竹馬の友でもなければ同棲は難しい。もうそもそも、トイレで立って小便をするというだけでアウトである。飛び散るんだよアレ。飛び散るんだよ……
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