瘴気領域@漫画化してます

狂気に蝕まれた女。そして狂気から離れられない男。そしてどっからわいてきたんだお前はというフィールドエンカウント型狂人。 主人公トモコの視点を通して見る世界はまさしく狂気。 最初は「…続きを読む

本当の怪異は解決などしない。真相などもわからない。 そんなリアルな怪談が詰まったオムニバス。 独立した掌編群から構成されているため、ちょっとした空き時間にも読みやすい。おすすめです…続きを読む

主人公は凄腕（？）の異世界鑑定士。異なる次元からやってくるアイテムの数々は、彼女の目利きを経なくてはその真価を発揮することはない！！　……たぶん。 今日も相棒のルブラと共に、ダンジ…続きを読む

「手伝ってほしいの」 と"俺"を誘う彼女の家庭は、引きこもりの兄にDV気質の母という難しい家庭だった。 キッチンに山積みにされた食器を洗う"俺"に求められている「手伝い」とは…… …続きを読む

タイトルは「無敵のあなたへ」だが、その実、この作品は無敵になりたかった「ぼく」が選び得たひとつの道筋が描かれている。これを読んだあと、あなたは己の暴力性、虚無への希求を揺り起こされ…続きを読む

長編希望としか言えない。そんなあれ……

ささくれがばかりの手の義娘は「親不孝者にはささくれができる」となじられていた。 ささくれを無くそうとした義娘がしようとしたこととは…… 物語の意味がわかったときに、さらにぞわりと…続きを読む

つまり、そういう話です

骨を偏愛する男が、その異常性を自覚しつつ己の行為とその際の心情を淡々と語っていく話。これは……最高に気持ちが悪い。そして惹き込まれる。

タイトルがすべてです。まあ、黙って読めよ。

お嬢様学校の女子高生たちが、理不尽にデスゲームに巻き込まれる物語。 凄惨な殺し合いの中に生まれる友情。そして倒錯した愛情！ 物語はまだまだ序盤。運営の目的とは。島に隠された秘密とは…続きを読む

しばしばゲテモノ、あるいは宮本武蔵の如き超天才でなければ扱えぬものとして語られがちな二刀流をテーマとした一編。 時代小説らしいペダンティックなうんちくの数々と、あっさりとしつつも…続きを読む

ふっと異界に迷い込んでしまったような、白昼夢のような不思議で不気味なお話。
お盆帰りに旧友と遊びに行く予定のある方は気をつけた方がいいかもしれません。

おおおお、往年の『ショートショートの広場』などに載っていそうな切れ味の鋭さです。お見事！ 本編に触れるのは即ネタバレになるのでご容赦を。 わずか1300字程度なので、悩む前にひとま…続きを読む

とんでもない設定からスタートする、とんでもないとんでも伝奇ホラー。 何回「とんでも」を繰り返すのかと訝しまれるかもしれないが、まあ実際とんでもないのだから仕方がない。 しかし、こ…続きを読む

舞台は架空の中世ヨーロッパ風異世界――ですが、いわゆる「剣と魔法の世界」ではありません。がっちがちのがちにリアル風。 木こり暮らしで鍛えた筋力と、その大柄な肉体以外にはなんの取り柄…続きを読む

舞台は遠未来。 ほとんどすべての人類は脳髄だけを残し、VR空間での安寧を貪っていた。 では、その施設や機材は誰が維持管理するのか――量産されるクローンたちである。クローンたちは用途…続きを読む

主人公は狙撃手、そして相棒は観測手。 凄腕の彼らは、砂蜥蜴よりもゆっくりと戦場を這い回りながら的確に敵を打ち倒す。 砂漠の砂が目に入ってくるのではと錯覚しそうな乾いた筆致の中で、…続きを読む

これはもう、サイバーパンク好きにはたまらない作品である。 機械化された脚の女が、近未来で無国籍なビル群を全力で駆け巡る！ そして見逃せないのがいかにもサイバーパンクらしいルビ芸と…続きを読む

そんな思考実験を小説にした作品。 沖田総司、土方歳三、近藤勇に坂本龍馬……などなどといった幕末の有名人たちの中に、第六天魔王たる織田信長が入ったら？ 類まれなる知謀を駆使し、権謀…続きを読む

最初にことわらなければならないのだが、私は絵画史についてまったく詳しくない。 どれくらい詳しくないかと言えば――ピカソのフルネームは長い、くらいのことしか知らないと言えば通じるだろ…続きを読む

昼ドラ的なあれかなあ……と思って読みはじめたら…… バリバリのサイコホラー！ そしてサスペンス的展開！ 人の心の怖さに触れたくなったらぜひ読んでみましょう。 まだ５話目までの感想…続きを読む

プロレスを物語の味付けとして使う作品は珍しくない。 大抵の場合、それはコメディやバトルのやられ役としての採用だ。 しかし、この作品は正面からプロレスを描こうとしている！ 「強いプ…続きを読む

地に足についた導入からはじまり、そろそろ、そろそろとフィクションのボルテージが高まっていく歴史伝奇小説。ありそうなことだな、ありえなそうなことだな、と半信半疑な気持ちで読み進めるう…続きを読む

謎の武術の使い手、白拍子のまつり。 刀を打ちたくない刀鍛冶。 そして絵に描いたような悪いヤクザに、殺人狂の用心棒……。 これぞ時代物の王道・オブ・ザ・王道！ スカパーの時代物専門…続きを読む

うむ、読め。 そうとしか言えない。 入り口は筒井康隆的スラップスティックなアホバカワールドである、 そして出口は……。 インターネッツ界隈で小説を公開しているような、世間からち…続きを読む

淡々とした語り口ながら、どこか不穏な空気を孕んだまま進む物語。 ２人称というテクニカルな形式に挑んでいるにも関わらず読みやすいのは作者の技量のなせるところ。 どんな結末が待っている…続きを読む

いやあ、これはもう完全にお見事！ 語り手の「タクシー運転手」の解像度が非常に高く、脳内で稲川淳二が朗読しながらぐいぐいと引き込まれていく。 そしてバッサリと切りつけられるようなラス…続きを読む

まるでお肉屋さんの惣菜のように。
人肌のメンチカツのようにじゅんわりと肉汁が流れ出る作品。

こういうのでいいんだよ、こういうので……。

ひとつのバーで繰り広げられる、妖艶な美貌の男を巡って引き起こされるビターな恋のやり取りを楽しめる一品。 甘いだけではない、ラスティーネイルのような甘苦い口当たりを愉しめる大人にぜひ…続きを読む

なんとも表現し難い不思議な読後感のある昔話風怪奇譚。
「まんが日本昔ばなし」のホラー回が好きだった人におすすめです。

筋の通った話もクソもないスラップスティック…という楽しみ方もできる。 しかし「人間なんて、そんなものだろう？」というペーソスも感じられる、純文学にB級映画をのっけたようなそんなお話…続きを読む

おバカと勢いで駆け抜けていく人魚との一風変わったラブストーリー。 ヤンキーバイク漫画の如き謎の疾走感があなたを包む。 悪運《バッドラック》と踊《ダンス》っちまった気分のときは、こ…続きを読む

主人公のクガドーは、なんでもない男である。 体格はいくらか恵まれている。代わりに勇気と知恵には少々欠ける。 意志は弱めで義理人情に絡め取られて状況に流される。 しかし、ストレスが溜…続きを読む

　サイコパス、という言葉は簡単に使われ過ぎている気がする。 ちょっとばかり冷酷だったり、無感情だったりすると、簡単にサイコパス呼ばわりをされるし、言われた当人も若干うれしげだったり…続きを読む