実は「デビュー」という言葉を使うことにびびっていたのですが、編集さんも読者様もばんばん使ってくださるのだし、と思いきって使ってみました。
どうやら今週、デビューするみたいです。
3月18日、木曜日。
あと3日!
まるで、出産予定日を待つ妊婦のような心境です。
戦略意識の欠如からか、せっかくの週末を器用に宣伝もせずに過ごしてしまい、日曜の深夜になってTwitterのタイムラインをうるさくしたりしてしまいました。
これから発売日までは、このカクヨムで作品にいただいた★★★レビューをTwitterでご紹介させていただくことが増えると思います。
シェアしないでほしいという方がもしいらっしゃったら、お知らせくださいね。
上下巻でもない新人作家の本が2冊同時に刊行するなんてこと、そうそうあることではないと思うんです。
それをKADOKAWA様は実現してくれました。
ボリュームのある『炭酸水と犬』も、書き下ろし番外編の付いた『アパートたまゆら』も、どちらも1,200円+税!
あんなお洒落な装画のカバーもかかった単行本が!
お得すぎる!
本は、本屋で売れないことには、販売実績のないものとしてどんどん流通から消えてゆき、余った在庫は溶解処分され、重版もかからず生命を終えてしまいます。初動もものすごく、大切です。
どうかどうか買ってほしい、後悔はさせないから。編集さんと一緒にめちゃくちゃ頑張ったから。
自己肯定感の低い自分でも、その気持ちだけは揺らぎません。
2冊とも大切な物語ですし、隅々まで読み返し何度も校正し、ひと文字も妥協のない本に仕上がっております。
それにしてもこの、先の見えないコロナ不況に、相次ぐ災害。
実はこの書きこみを被災地で見ていますという方もいらっしゃるかもしれません。昨夜も和歌山の方で地震がありましたね。
厳しい生活の中、わたしを作家として生かし続けようと、無理して書籍を買ってくださる方もいるのだと思います。
学生の方々も、子育て中やハードワーク中で大変な方々も、既に書棚がぱんぱんの方も、他に趣味がたくさんあって予算のない方も、無理をしてくださってしまうのかもしれません。
そうした可能性を常に想像し、常に感謝の炎を絶やしません。
できることなら2冊ともお手元に置いてほしいけど、単行本2冊で税込み2,640円は本好きからするとめちゃめちゃ安いと思うけど、けっして小さな金額ではないことは承知しております。
なので、迷うなら1冊だけでもいい。
カクヨムで読んで、気に入ったほう。あるいは逆に、読んでいないほう。番外編の付いているほう。Twitterで見かけたほう。
いろいろな基準があると思います。
もちろん、既に2冊とも予約してくださった方々、物理も電子も4パターン予約済みという凄い方もいらっしゃり、発売前から既に何回泣いたかわかりません。
ありがとうしか言えなくて、ごめんなさい。
わたしの作家デビューに立ち会ってくださって、貴重なお金や時間を費やしてくださって、情熱を傾けてくださって、ありがとう。本当に。