2月に入ってすぐ、絶賛ステイホーム中のある日のことでした。
ぴんぽーんとチャイムが鳴り、宅配便(「宅急便」は商標なんだな)のお兄さんがインターフォンに映っているのです。
「おや? 最近通販で何も買ってないぞ? Amazon定期お得便もBLOOMBOXも届くタイミングじゃないぞ?」
と首を傾げながらシヤチハタ(「シャチハタ」じゃないんだな)を持って玄関口へ向かいますと、長い棒状の段ボールが2個でひと組になっている形状の荷物を渡されて、はっとしました。
カクヨムコン5の!
賞状だ!!
本来であれば今頃の時期、カクヨムコンの授賞式が行われるのですが、今年はコロナウイルスの影響で見送りとなり、賞状だけ送りますという丁寧なご連絡をいただいていたのでした。
『炭酸水と犬』と、『アパートたまゆら』。
特別賞2作ぶんの賞状2枚が、そんなわけで手元にやってきました。
夫がスキャンアプリで1枚ずつササッと撮影しきれいにデータ化してくれましたが、Twitterには自分で撮ったあまりうまくない写真を上げました(リアクションくださった方々、ありがとうございました)。
紙質が上質なものなのでしょう、丸められて筒に入って東京からやってきたというのに、全然ロールがきつくなっておらず、きれいに伸ばして撮影することができました。
本名ではないものということもあり、さすがに家族の使う部屋に額装するのは気が引けて、撮影後はまた丁寧に丸めて筒に入れ、大切にしまいこみました。
さて、家宝が増えたところで。
……あれ?
コロナがなければ今頃、他の受賞者様たちと授賞式でお会いできていたということか……??
そう思い至って不思議な気持ちになりました。
もしかしてもしかしたらですが、来年にはこの忌まわしき感染症がおさまり、カクヨムコン6の受賞様たちと一緒に出席させてもらえるなんてことがあったりなかったりラジバ(後略)……?????
その日のために、痩せなきゃな! うん、痩せねば!
なにしろ2度目のステイホーム、昨年春に増えた体重を落とせないまま再び引きこもっておりますもので、本当にあの、未知の体重を日々、記録しておりますゆえ……!
連載中の恋愛小説『不要不急の恋人』にてヒロイン・里瀬が激太りしておりますが、まさか作者自身がその設定をなぞるようなことになるとは思いもしませんでした。
もともとこの作品は「コロナ禍を生きる恋人たち」をテーマに現実世界の動きとリンクさせながら執筆しておりましたが、これじゃ逆! 逆だよ! 作者が作品に寄せなくていいよ!(涙)
と嘆きながらも甘いミルクコーヒーとドイツの板チョコをお供にお送りしました。