オボロツキーヨ

　新選組の光と影。 その光の部分を担っているのが、永倉新八だと思います。 実は家柄が良くて剣術の腕前は抜群。 近藤、土方、芹沢からも信頼されている。 若い頃の写真を見ると不鮮明です…続きを読む

東国武士の熊谷直実は、戦場でも笛を嗜む公達の美少年、平敦盛の首を掻き切ってしまう。修羅道を行く己の所業に深い悲しみを感じ、敦盛を弔うために出家する。有名な歴史上のエピソードですが、…続きを読む

井原西鶴の奥深さを感じとり、萌えを突き詰めて、古今若衆（←和歌集）に親しみ、ついには英詩まで手を伸ばされた。時空を飛び越え、自由自在に文学旅をしていらっしゃる。知的好奇心溢れる筆者…続きを読む

江戸時代初期、伊賀国の城下。 純粋無垢なお小姓が、男らしい剣術指南役の若者に生まれて初めて恋をした。 子どもでもない、まだ大人でもない、男でもない女でもない。 危うい魅力を湛えた若…続きを読む

タイトルの「一刀両断」は柳生新陰流の組太刀『三学円の太刀』の初太刀。 江戸時代初期の沼田藩が舞台。 容姿だけではなく、その剣術の腕を互いに認め、惹かれ合う二人。 武士の衆道は血の匂…続きを読む

魔都上海、謎の美青年、ジャーナリスト・・・この設定に魅かれて読み始めました。次第に語り合う二人の若者のバックボーンが見えてくると、19世紀最後の夜、上海租界のビルの一室で出会った二…続きを読む

作者様、上手いです。
いえ、美味しいです。

私は一人にでも、美味しいと言ってもらえれば満足な
新米料理人ですが、
その前に、誰かに食べてみたいと思われないといけませんね。

人は誰でも他者から認められたいと思うものですよね。 自分に当てはめてグサリときたり、 何だか笑ってしまったり、 冷水かけられたり、 ちょっとシニカルで刺激的。 読み返したくなる…続きを読む

唐の時代の天台宗密教寺院が舞台。 心優しき僧たちと、 美しく健気な稚児の小輪の せつない物語です。 遣唐使の時代には、 様々な文化が日本に伝わりました。 何故タイトルが「新…続きを読む

大人の女性の知的で優しい静かな語り口に魅かれて 「ご一緒したかったです」と思わず、つぶやいてしまうような、 本探しと旅のエッセイです。 五箇所目の流山も素敵でした。 更新を楽し…続きを読む

「雨月物語」モチーフだなんてズルイ！（というかセンス抜群） ほの暗く甘美な恋を抱えつつ、成長していく若者の青春譚。 本編も外伝の「人斬り邂逅～異・雨月外伝」も 衆道を貫こうとする楊…続きを読む

＜憎しみの始まりを　君は知らない　それなのに　渡されたそれを　君は次の人へと手渡していく＞ 名言ですね。 愛と憎しみ。どちらが人間を生かす力となるのか？　 考えさせられてしまい…続きを読む

冒頭部分、舞茸好きにはたまりません。 嗚呼、食べてみたい。 私も、父の故郷の話を聞いてみたかったです。 素敵な家族の温かい晩御飯に、 ご招待していただいた気分になりました。 …続きを読む

個人的にはカクヨムは＜巨大な魚の養殖場か実験場＞のような印象があります。たくさんの小説との出会いがあります。美味しく食べてもらえるのか、食べ残されてしまうのか・・この小説にはweb…続きを読む

描写が丁寧で主人公の誠実な人柄と生活が浮かび上がります。海の音に包まれて静かに物語りは進みます。心地よいラストへの序奏でしょうか。心が洗われるような歴史短編小説でした。

引き込まれて読みました。 幸福な出会いなのでしょうか？ それとも・・などと考えてしまいました。 ＜賭ける＞というのは良い表現ではないかもしれませんが、 お互いの人生を（たとえ一部…続きを読む

切ないけれど、こんな風に想いたい、想われたい。恋心いいですね。