概要
武家の華、衆道の契り、愛しすぎるは雪月花に染むる血
井原西鶴「男色大鏡」巻三の二、「嬲りころする袖の雪」をもとにした小説です。「大鏡」の中でも「傘持つても濡るる身」と並ぶ現代人理解不能の悲劇、奇談であります。細部を書かずしてここまでの文芸に仕立て上げた西鶴先生の技を少しでも盗みたく、無謀な小説化を試みました。若衆文化研究会の皆様が読み解かれた、物語の裏にある数々の情報をもとに脚色しました。ここに深く感謝いたします。
・白居易の「琴詩酒」を含む七言八句の漢詩「殷協律に寄す」で歌われる雪月花・衆道の匂い
・上の漢詩を背景にした金春禅竹の謡曲・能の「松虫」の衆道の匂い
これらが物語の背景にあると喝破された畑中先生と坂東先生へ捧ぐ。
・白居易の「琴詩酒」を含む七言八句の漢詩「殷協律に寄す」で歌われる雪月花・衆道の匂い
・上の漢詩を背景にした金春禅竹の謡曲・能の「松虫」の衆道の匂い
これらが物語の背景にあると喝破された畑中先生と坂東先生へ捧ぐ。