異・雨月

作者 筑前筑後

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★★★ Excellent!!!

生きるということは美しいだけではない。
一人の青年の成長は、時に素晴らしく、狡く、汚く、喜びがあり切なさがある。
それは当たり前のことだけれど、やがて彼らは己の意志だけではどうにもならない時流の渦に呑まれてゆく。
かつてのように放埓でしかし凪いでいた日々は還って来ない。
何もかもが移ろってゆく。
汚れてゆくことは悪だろうか。
変わらぬものなどあるのだろうか。
今年も庭に咲く菊に、彼は何を見るのだろうか。

★★★ Excellent!!!

いや〜、面白かったです。本当に面白い!
基本は青年の成長話なんですが、それが良く描かれています。オーソドックスに、父親を支点とした主人公の成長振りが描き切れています。
また、冒頭の展開にド肝を抜かれますが、それが中盤、終盤と読み進める内に、主人公の立ち位置も変化して、切ないですなぁ〜。
取り敢えず、レビューを書いちゃいましたけど、明日、何処までが史実に忠実なのか?をネットで調べてみようと思います。作者も事前に釘を刺している通り、大半は創作だと思いますが、幕末の佐幕派と攘夷派の軋轢が上手く背景に馴染んでいます。
筑前筑後さんは、やっぱり長編ですよ。失礼ながら。

★★★ Excellent!!!

激動の時代に生きる主人公が、等身大に描かれ、確かな時代背景描写とともに、ストリーの展開も素晴らしいです。そしてなんとも切ない人の愛しさ悲しさが、ラストに凝縮されています。どうなるんだろうとはらはらどきどきして読み進み、最後はしんみりしました。読んで良かったと感謝する作品です。
 この後の、展開も読んでみたいです。