幕末の混乱期を生き生きと描いた力作です。佐賀と福岡を股に掛けて。

いや〜、面白かったです。本当に面白い!
基本は青年の成長話なんですが、それが良く描かれています。オーソドックスに、父親を支点とした主人公の成長振りが描き切れています。
また、冒頭の展開にド肝を抜かれますが、それが中盤、終盤と読み進める内に、主人公の立ち位置も変化して、切ないですなぁ〜。
取り敢えず、レビューを書いちゃいましたけど、明日、何処までが史実に忠実なのか?をネットで調べてみようと思います。作者も事前に釘を刺している通り、大半は創作だと思いますが、幕末の佐幕派と攘夷派の軋轢が上手く背景に馴染んでいます。
筑前筑後さんは、やっぱり長編ですよ。失礼ながら。

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