生津直

月の裏側にある秘密基地にて、地球の様子を偵察している宇宙人T、彼にはとある悩みがあった。

吹奏楽部を退部した親友と私の話。 (#web夏企画様への提出作品です！ 　素敵な企画開催ありがとうございます)

長い髪、赤いコート、大きなハサミ。 そして大きなマスク。 あなたはそのマスクの下を見た事がありますか？

企画のサンプルのつもり ちょっとエッチで、でも健全な普通の日常

写真機を携え、夜の街を歩く男は、ある光景に触発される。無数の足が地面から生える日常の中、彼はどこへ向かうのか。奇怪な世界を描きだし、現代を鋭く風刺する傑作。

その広場の演台に立つことは死を意味していた。 演台に立てば告白しなければならない。内容はなんでもいいが、たったひとつルールがある。その場にいる誰も知らないことを話さなければなら…

祖母の家の屋根裏部屋、叔父との思い出。 （#ヘキライ参加作　お題：屋根裏）

若いサラリーマンの金曜日の夜のこと。 #ヘキライ（お題：片翅の蝉）に参加したものです。 拙作「水ギョーザとの交接」が下敷きにあるかもしれません。 https://okwdznr…

最近できたブログ記事みたいなタイトルの掌編を二つまとめました。

祐平君と草子さんの、いつもの日曜日の朝のひとコマ。

なんやかんやあってゲームの世界に転生したんや。

「人間に擬態しているロボットだと思っている少年」の話です。お題に沿ってるか微妙なので、アウトだったら取り下げます。

小学四年生の淡い初恋。でも君は、もうすぐいなくなるんだ。 ただのクラスメイトの阪本は、同じクラスの人気者、藤咲さんに手を伸ばす。

　学《まなぶ》の幼馴染の砂音《さのん》は崖の下に落ち死亡した。しかし学はその割れた頭の中に小人を目撃してしまう。 　それを見なかった事にしてその場から逃げ出す学。 　そして次の…

弱みを握られたハジメはみぞれの奴隷になってしまった。そしてその事を周りにバラされたハジメはみぞれを殺してしまう。 警察に捕まり絶望するなかハジメはキャンセルの能力を得る。 自…

——故郷の地で、奇妙な祭祀に遭遇した主人公。彼は果たして何を見たのか？　太古の遺物が時を超えて現代に現れる。 小説家川光俊哉先生に講評をいただきました。→https://not…

未必の故意 〘法〙実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態。 （三省堂大辞林 第三版より…

1999年の大学生の話。海辺の町は潮風で錆びやすく、弟の文化祭に遊びに行ってパイを投げる。 #ヘキライ（お題：錆びる）に参加したものです。

とある企画の為のワンシーン小説。

スキル【マゾ】を持つ少年マックスはある日、もうそのスキルは要らないといわれて、長年所属していたパーティーを追放されてしまう。 森の中をさまよう彼の前に現れたエルフ・リシリアは彼を…

【5000PV突破！】入社三年目の俺は、新人女性社員の教育係となった。そして……

7年前執筆した短編小説になります。完結済み。 聞きなれない単語は調べると面白いかもです。

近未来のある日。ヒースロー空港のカフェで主人公はある男性と相席になる。

仲良し姉弟の日常。 生ぬるい目でご覧ください。

『童貞のまま死にたくなぁい(泣)』 そんなクソだせぇ叫びが運命を変えた。 　もしあなたが、一生涯を賭けてでも叶えたい夢に、破れてしまったらどうするでしょうか？ 　二度と、…

盆には決まって、西瓜を食べる。 家内の忠告も聞かずに、水道水で冷やして食べるのだ。 西瓜を冷やす流水には、流水に冷やされた西瓜には、確かに故郷の記憶が刻まれている。 以下…

　ツカサがアオイをみつけてきたのは大学一年生の初夏だった。あの日、徹底的に表現にこだわる本物のコンビが誕生した。 ※こちらは最初のレギュレーション（変更前）で執筆しています。 …

『散る』というのはつまり、カタルシスである。 散ることとはつまり、解放である。 解放とはつまり、決別である。 以下の頂いたお題で書きました。 「散財」「散髪」「散逸」「散歩」…

彼女の43ミリ口径が刻んだ銃創は、未だ俺の胸骨を軋ませる。

東京都大田区平和島、運河にはうみへびが泳ぐ。こともある。 中学生の百子は母と姉と団地住まい、学校は休みがち。膝カックンによりクラスメイトに怪我をさせ、偶然の加害者になってしまった…

わたしのうちは中洲にあった。川の流れに囲まれていたわけではない。高速道路の高架と国道バイパスの太く激しい流れのあいだにあり、川と川に挟まれた中洲のようだと思っていた。 子供の…

仕事終わり、私は真っ暗な町の中を歩いて帰っていたけれど、ふと背後に気配を感じた。 その時ふと思い出したのが、幼い頃にお婆ちゃんから聞いた、妖怪送り犬のお話。 もしも気配が気にな…

　小学校二年生となった我が弟が父の逆鱗に触れて厳罰を受ける。 　めったに怒らない父と、希にお叱りを受ける段になっても大体は母がとりなしてくれる甘やかし二段構えの佐藤家にあって、前…

インドネシアの首都ジャカルタで開店休業中のボクシングジムを経営する老ボクサー、ロニーのところへ、日本で売り出し中のボクサー、薮田から試合の依頼が飛び込んでくる。 とある事情から…

わたしの部屋にあるクマちゃんのぬいぐるみは四年に一度だけお話をする。 だけど二十歳の誕生日、私がクマちゃんのいる部屋に戻ることはなくて……。 幸野曇さんの『こういう物語が読みた…

十年ぶりで、親友が訪ねてきた。 月の明るい晩だった。 お互いに十年分の年をとっているはずだが、向きあってみると、昨日別れたばかりのような気がした。 自分の狂気を閉じ込めた缶詰を、…

カレーの匂いがした。 食欲をそそる匂いだ。腹が減っているわけでもないのに。 島田は鼻をひくつかせながら、薄っぺらい賃貸アパートの扉をノックした。 （小説ブログ掲載作の転載です）

夏。汗が胸元を流れる。 火花が散っては、記憶が蘇る。 私、こいつと一緒に何してるんだろう——。 個人的に良い感じに書けたと思っています。 ルビと話の展開（流れ）が好き。 ※薬…

「トオル君、君は【小説の主人公】に選ばれてしまったんだよ！」 白川徹は、自称【ヒロイン】こと藤倉巴から奇妙な宣言を受ける。それは、彼の虚無であり穏やかな昼休の終焉だった。 屋上…

愛する夫の裏切りに傷付き、彷徨い歩いていた私。 そんな私を拾った彼女は、赤いくちびるで語ってくれた――己の原点を。経験を。 そして、希望と絶望を。 艶やかな紅に潜む『秘密』を…

塩の壺に思いきり手を差し入れて一掴み、引き抜いたあとに残った、くぼみの底のような場所に私は暮らしています。

「５ｍの可能性」参加企画です。 家の入口から５ｍと言われて最初に考えたのは「他人の家のにおい」でした。くさいとかそういうんじゃなくて、住んでる人の生活とか人間性が染み込んだ、独…

あるときに、神は「あれえっ、別にこの世界とか、いらなくね？」と気づかれた。そのためまず神は「光なし」と言われた。すると光がなくなった。

すこしふしぎな怪奇短編だよ。

高校生の優輝は、通学途中に事故に合い気を失う。 彼が目を覚ますと、人間大のトカゲに取り囲まれ身動きが取れなくなっていた。 トカゲたちの集落のような場所に連れられた優輝は檻に入れら…

その街には週の7日のうち、6日間砂が降るという。 少年は砂降る街を駆ける、それが彼の日常だから。 しかし、静かに、唐突に、砂降る街の日常は一変する……

お笑い芸人を目指す高校生、田崎明人（たざき　あきと）は、いとこのお笑いライブの帰り道で不思議な石を拾う。 その石に触れた途端に気分が悪くなった明人は、路地裏に入り込んでしまい、そ…

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