黒中光

夢を目指して必死な時、人は輝いているもの。これはその後にまつわるお話。
恋人、友人どちらの考えもハッとさせられます。
「これから」を作っていくのは自分なんだ、と思わせられます。

戦争に行く兵士の側から見た戦争のお話。『侵略者』として周囲から悪役に見られてしまうけれど、元々は人を痛めつけたいわけじゃない。ごく普通の、家族だっている人間。それが死ぬのを期待され…続きを読む

男に良いように使われて、打ちひしがれる主人公。そこに手を差し伸べるマスター。展開としてはよくあることなのかもしれないけれど、マスターの一言は、落ち込んでいる時にどんな人にでも効く言…続きを読む

ショコラティエの匠とピアニストの響子。二人の絶妙な距離感が味のシリーズ。 バレンタインの最中、モテる匠の様子にヤキモキする響子が魅力的です。ビターな展開が続いた後の、甘さが絶品の物…続きを読む

奔放な彼女と誠実な彼氏。お似合いの２人がただイチャついている。舞台は雪がかなり積もっているはずだし、寒いという描写は何度もされているのにそれを感じない。 甘々な雰囲気で包まれた温か…続きを読む

気に食わない相手に絡んでいく男の子を虐める主人公たち。その彼らに話される怪談の怖いこと。語りが上手いので引きこまれました。 その後の不気味さも味です。はっきりしたことはまるで分かっ…続きを読む

狼男を追う男女。二人のキャラクターが細かい部分まで決められていて、和洋それぞれの魅力があると思います。

タイトルにある珈琲が、良い味を出しています。ラストは甘い後味に惹かれました

健気で前向きな後輩。彼女が泣いている場面に出くわしたことから始まります。 一生懸命だけど、おっちょこちょいな彼女は周囲からきつく当たられていき、主人公は見て見ぬふりを続ける。 誰に…続きを読む

読んでいて、興味を引かれたのは、幽霊が死んだ感想を話しているところです。大体幽霊は、恨めしいとか哀しいとか、そういう感情を持っていることが多いイメージでしたが、この話では後悔の感情…続きを読む

昨今、クリエイターと呼ばれる人たちの不祥事があります。自分が好きなクリエイターの発言とか行動が問題になった時、あなたは作品を以前と同じように愛せますか？ この小説はそんな問いかけ…続きを読む

話すことが苦手な少年と余命わずかの少女。 二人の会話が温かくて、ほんわかしたお話だなと思いました。主人公がコミュニケーションに自信がなさそうにしていますが、だからこそ彼女の気を引…続きを読む

部隊は日本を遠く離れた南国。言葉が通じないからこそ成立する話の展開に魅了されました。 その土地の人々の生活や習慣などが描かれていて、それに対する海斗の反応が良かったです。ちょっと軽…続きを読む

美しい海や、ヒロインようこ の天真爛漫さが眩しいお話です。この明るさがあるからこそ、その合間に挟まれる ようこ の意味深なセリフ、主人公の不穏な記憶の不気味さが際立つ作品です。 …続きを読む

周囲に虐げられた人間が歩んだ人生のお話です。淡々とした語りのせいか、主人公の心が壊されているように感じました。 救いはないし、どうすればよかったのかも判らないけれど、だからこそ読ん…続きを読む

すごく、辛くてまっすぐな恋のお話です。 親友に恋をしているのに相手は全く応えてくれない。それでも、自分だけを頼ってくれる。お互いに想いに気づいているというのが切ない。 苦しみ続ける…続きを読む

転校してきた主人公と、彼女の初めての友達になった少女のお話。 すぐに友達ができて嬉しいとか、クラスのヒエラルキーとか、子供の頃どこにでもあって、でも大人になれば忘れてしまうような、…続きを読む

夫に先立たれた奥さんのお話。前半は故人への親愛の念がよく出ています。 そして、後半の精霊馬づくり。帰って来やすいように心を込めているのは良いけど。ドンドン、ヒートアップしてる。もは…続きを読む

匠と響子二人の冷え性持ちのお話。 それぞれピアノとチョコ作りを行いますが、描写がとても綺麗で丁寧です。 二人の冷え性に対する工夫なども書かれていて、とてもリアリティーを感じます。 …続きを読む

序盤に、校則破りの男の子と、法律破りの女の子。読めば読むほど、そんなことをしそうにない二人ですが、だからこそ、ラスクの想いが映えると思います。 二人の仲を邪推する人も出てきそうです…続きを読む

春子と煙草の看板の会話劇。最初は看板が喋ると言うことが突拍子もなくて驚きましたが、看板の素朴な性格に親しみがわきます。夕日に照らされて表情を変えると言う演出が素晴らしかったです。 …続きを読む

卯吉と茅、初と伊兵衛。2組の男女が登場しますが、互いのことを想いあう姿が素晴らしい。とにかく、人情というものがはっきり描かれた話のように感じました。 初の場合は蛇になっていました…続きを読む

友人に頼まれて母校の写真を撮りに来た主人公。現在の彼と、高校時代の彼が交互に語られるのが、青春の1ページの煌めきと、全てが過ぎてしまった侘しさのような感覚を交互に感じさせて、良い味…続きを読む

別の星に植えられた桜のお話。咲かない花にプロジェクションマッピングというのがなかなかいじらしい話ですね。 でも、その事実を知った私にひいおばあちゃんが花びらをくれる。古き良きものを…続きを読む

僕と彼女の思い出の桜。ただ告白するだけでなく、祖父母の馴れ初め、主人公たちのプロポーズ、そして新たな生命の誕生へ。 この長い年月寄り添い続けている関係なのが良いですね。見守る桜、そ…続きを読む

これまでの「カクヨム3周年記念選手権」に投稿されたキャラクターたちのその後がちりばめられた作品で、読んでいると少し懐かしさのようなものが感じられました。 個人的には、終盤の小金澤が…続きを読む

描写がとても丁寧で、主人公の心の動きみたいなのがよく伝わってきました。 穏やかな先生の笑顔、手にその人柄のようなものを感じました。 先生の発言に揺れるのも、女心ですね。 先生に憧れ…続きを読む

　ふとしたきっかけから徐々に縮まっていく2人の距離。甘いお話のはずなのに、どこか寂しげな雰囲気が漂うのが、なんともたまらない感じです。 　主人公の、惹かれてはいけない、という思い…続きを読む

1話目から恋人に対する「好き」という感情が溢れたお話でした。幸せ一杯の生活に変わるのかな、と思いきやいきなりの異世界へ。混乱しまくっているはずなのに、想いが全くぶれていないのが良か…続きを読む