恋愛模様を書くことにお強いせりかさん。今回は、大学生のさくらちゃんと、東京への研修を控える翔くんのお話。

雪が積もってはしゃぐさくらちゃん。しかしその格好は、ミニスカで肩も出ている、なんとも寒そうなもの。
そのさくらちゃんを心配してやってきたのが翔くん。
場面としては、そんな場所での二人のやり取りが展開されるお話なのですが、キャラクターたちの振る舞いや選ばれる言葉が、なんとも深みを感じるお話。
読者側は、あの言葉にはなにか真意が……とか、どうしてこういう流れになったのだろう……とか、世界観に浸かること間違いなし！
二人の関係性から、ぜひひとつひとつの言葉の大切さを、感じてもらいたいお話ですっ。

一場面ながら恋人二人のいろいろな想いが読み取れます。
共通するのは相手を想う気持ち、といったところでしょうか。
雪と愛の対比がいいですね。
ほっと一息つける小説っていいなと思いました。

奔放な彼女と誠実な彼氏。お似合いの２人がただイチャついている。舞台は雪がかなり積もっているはずだし、寒いという描写は何度もされているのにそれを感じない。
甘々な雰囲気で包まれた温かいお話。例えて言うなら、寒い日にそっと飲むココアみたいな素敵なお話です。温まりたい方は是非。