私の好きな時間。

すごく、辛くてまっすぐな恋のお話です。
親友に恋をしているのに相手は全く応えてくれない。それでも、自分だけを頼ってくれる。お互いに想いに気づいているというのが切ない。
苦しみ続けると分かっていて離れないところが、主人公の想いの深さを感じさせてくれます。

切ない。
相手に想いを知られていて尚、躱されて。
「ありがとう」と「ごめんね」が同義語だなんて。
思慕は募り痛みは増すばかり。
それでも終止符を打てないのは、惚れた弱み？
一番の理解者だとの自負？
綯い交ぜになった歩果の心模様は振り子のように揺れ動く。

一方通行百合と一方通行百合が全力でつらい方向に舵を取ってしまったので好き……大好き……なにこれ……

歩果の心情が痛々しいまでに描写されていて、もう、ああ、片思いしながら失恋しつづけるやつこれ……好き……なにこれ……