苦節〇年、わたしとは相性の悪いAIさんとようやく楽しい遊び方が。
それは。
『有名小説の登場人物の、出身地を、明治維新前後の日本の都道府県におきかえたら?』
これを一緒に考える遊びでございます。
※AIさんと、特定の県を貶める意図はないことを相互に確認した上で行っております。
※都道府県は廃藩置県後のもので統一しました。
一例。デュマ「三銃士」
・ダルタニャン
ガスコーニュ出身。
ガスコーニュは「ド田舎~」と見下されて失笑されるような地方。一方で、「ガスコーニュ、ほほう」と一目も置かれている様子。
田舎なまり、方言が強い。
誇り高く血気盛ん、短気で喧嘩っ早い。純朴。漢気がある。
AIの回答=高知県、熊本県、青森県のいずれか。
青森?と首をひねらないでもないのですが、AIさんは推してきました。
ダルタニャン、西日本のイメージですが。
岡山とか。
幕末の骨のある志士のイメージだと高知(土佐)なのかな。
・アトス
ダルタニャンの憧れの銃士。上流出で上品、聡明で高潔。
内面に深い傷を抱えている(ミレディ…)
近寄りがたい、憂いある大人。
AIの回答=京都
・ポルトス
派手好き、ギラギラ系のオシャレ。人情にあつい。
豪傑で豪快。陽気な酒呑み
AIの回答=大阪か和歌山
・アラミス
洗練されて都会的、身のこなしがスマート。
文化芸術を嗜む、遊び方のきれいな遊び人、女性にもてる。物静か。
AIの回答=神奈川県(横浜)
・リシュリュー枢機官
教育水準の高い地方出身。
学生時代はまったく目立たないが、中央に出てから出世していく。
熟考型の秀才。
AIの回答=島根県、新潟県
よければ、ルイ十三世もどうですか? とAIさんに云われたけど、それは不要かな~。
さすがに、京都御所か江戸城か皇居しかないだろうと(笑)
わたしの印象では、アトスとアラミスが逆だったかも。アラミスの方が京都っぽくないですか?
そして悪女の代名詞ミレディ。
英国人。目鼻立ちのはっきりした美人。妖艶。計算高い。権力欲と上昇志向。
ミレディってなんですかというと、原型は英語の「my lady」です。
これが物語のフランスでは、英国の貴婦人に対する敬称の「milady」となってそう呼ばれています。
ダルタニャンは、コンスタンスという可愛い恋人がいながら、妖女ミレディとも、いい仲になります。
実はこの二人は初対面の時から、お互い好印象だったんですよね。
と、ここで注意なのです。
三銃士は、劇、抄本、映画、漫画、人形劇、アニメと、ありとあらゆる形で二次創作されてしまったことで、原典とは違うものが、さも「そうだった」みたいな形で人に記憶されております。
たとえばコンスタンスは原作ではダルタニャンの下宿先の大家の妻ボナシュー夫人ですが、子ども向けの多くの作品では、「王妃様のお針子」とだけ紹介されて、人妻の部分が消えてますよね。
またフランス王妃と英国人バッキンガム公爵の関係も、不倫関係とされているものもあれば、遺恨ある関係になっている作品もあります。
でももう頭の中にあるのはそれなんだよな~ということで、ミレディとダルタニャンの初対面は、マンの町で、ダルタニャンが殺されそうになっているところに、ミレディが馬車で通りかかり、
「ハンサムな若者ね。殺さないであげて」
と気まぐれにロシュフォールに頼んだ、ということになっております(原作にはこんな場面はない)
そして田舎からやってきたダルタニャンは、「なんて美しい女なんだ……」と命を助けてくれたミレディの美貌を忘れないのです。
この場面、セリフには多少違いがあってもあちこちで再現されてるのに原作にはないんですよー。
ダルタニャンはハンサムでもないですしね。
ロシュフォールに殺されかかっている田舎者ダルタニャンの命を、ミレディが助ける。
利のあることしかやらないミレディにしては、とても珍しいことをやっているのです。
そんなミレディは、AIによると福岡県出身だそうです。
この福岡は、現在の福岡のイメージかと。
銃士とは、銃を持てるから銃士です。
ダルタニャンはめでたく銃士となり、三銃士が四銃士となって物語は続くのです。
このシリーズの中に、これまたよく映画化される「鉄仮面」が登場します。
この頃には三銃士のみんなは、もう老人になってるのですよ。
(新作)
◆「美しい血」
https://kakuyomu.jp/works/822139846322668431
・柴田恭太朗さんの三題噺#129~#134まで、まとめてドン。
・馬村ありんさんの偽KAC、お題「血」
以上の自主企画への書き下ろしです。
そしてこの作品に、猫小路葵さんから「少年兵」に続くファンアート第二弾を頂きました!(Midjourneyで作成とのこと)
猫小路さんのところに書いたわたしのコメントをそのままこちらに転載します。
↓
--------------------------------
わああ!
ぼんやりした期待と想像を上回るすごいのが出てきました……。
いえ事前のぼーっとした、かたちにもならぬ、ぼやっとした想像では、多分、河の絵なのかな~みたいな……(想像力貧困)
まさかの力強いアップ画でした。
この子は子孫でもあり、羊飼いの少年でもあり、ユーフラテスでもあり。
物語の全てを集約して体現している気がします。
遠い宇宙に実は自分の故郷があると、そんな眸をして銀河を仰いでいるような。
なんでも見通せるような眸をしていながらも、まだ何も手に出来ぬことに放心しているようでもあります。
「人の血は永遠に続く。俺たちが生き抜く限り」
とはハーロックのセリフだったでしょうか。
ラベンダーカラーの眸がとくに気に入りました。普通だと紫を強調してしまい、なかなかこんな処理にはならないと思うのです。
荒野の夜風を浴びながら、いつまでも星を追っている少年。
なんて素晴らしい画でしょう。
河かな~なんて思っていた作者をはるかに跳び越えて、物語を一枚の絵の中に納めてくれて、本当にありがとうございます。
また近況ノートでこちらの絵を紹介させて下さいね。
とっても嬉しいです✨ ありがとうございました!
-------------------------------
初見では、眸がラベンダーカラーだから子孫かな? と想いましたが、もっと強いメッセージが篭められている気がします。
少年にも少女にも見えますし、作品の全てを体現しているような。
顔のアップでくるとはまったくの想像外だったこともあり、
「ああ。人に描いてもらうのっていいなぁ」
としみじみしました。
これ、わたしが作成したら、「河のほとりで佇む影」「ただの殺風景な荒野」とかそんな感じになったと思うのですよ。
ファンアートの醍醐味をいただきました。
猫小路葵さん、まことにありがとうございました……!