夏休みのあいだ、8/9~8/31に毎日更新したらリワードをもらえる企画をやっているみたいですが、現役脳外科医のhekiseiさんのこちら。
「診察室のトホホホ」
https://kakuyomu.jp/works/16816927861283180331毎日欠かさず更新されて、900話を突破しておられます。
見ろ。
これが医者になる優等生と、我々のようなちゃらんぽらん人間との違いだ。
hekiseiさん、小学生の頃は図鑑を愛読されていたそうです。出たー図鑑ー。
医者になるような人間は最初から塔載エンジンが違うのです。
しかしそれだけでなく、毎日コツコツとした努力をこうして欠かさずに継続出来てこそです。英単語1万個憶えろといわれたら、毎日コツコツ憶えていって達成してしまうやつね。
病院で激務をこなしながらの900話ですよ? 皆さんで尊敬しましょう。
そんな偉業とはまったく比較にもならない下界の近況はこちらです↓
必死で流行の恋愛漫画を読み漁っていた先月。そして何ひとつ自作には反映されなかった先月。
推してたweb漫画が単行本になっていることを知り、えー買う買う♪ 気分で本屋さんに行ったんです。
単行本にはwebでは読めないおまけの書き下ろしSSがついてます。それ目当てです。
多分このへんだろう。
目星をつけた棚は健全図書から隔離された隅っこで、BLラインに続く壁際。
主にweb発の女性向けオトナ漫画がどどーんと置いてある。
悪役令嬢~
婚約破棄~
溺愛される~
近似性の高い長文タイトルがずらずらと並んでいてまったく頭に入りませんが、本棚の端という端から一冊ずつ、目当ての漫画を探しました。
このへんかな?
そこまで過激じゃなかったからこっちかな?
なかったです。
入荷したとしてもせいぜい1冊程度で増版もされないでしょうから、その日は諦めました。
一般の書店ではなく、まんだらけとか、ああいう処に行くべきだった。
そしてわたしがいた棚と隣り合わせのそこには、そこというのは女性向けの、さらにエロがメインの溺愛オトナ漫画のコーナーですが、そこに男性が二人いたのです。
小綺麗にしてたまるかというなりの、うち一名は正統派のオタク感をかもしてる。
中年男性のこの二人、わたしが本を探している棚に隣接した、大人エロあり女性向け漫画ゾーンをうろうろして、漫画を棚から手にとり、真剣に吟味している。
読むの?
最近、「男性エロ漫画と女性エロ漫画では、女が書くエロ漫画のほうがここ数年では断然いい」そんな、男性が書き込んだネット掲示板の何かを読んで、男性の中にもまーまー愛好者はいるんだなって分かってはいましたが、現実にいると、ビビるわ。
わくわくポイント違ってない?
大丈夫?
小中学生の女の子がスクール水着姿で「かはぁ」とかは、青年向け漫画のある反対側の棚だよ~。
しかしオタクさんは常に、平凡な一般人であるわたしの想像の斜め上をいきます。
真剣に本を選んでる。
選んでる。
あの、必ずといっていいほど美麗な男女が抱き合っているのがお約束の、華やいだ表紙を次から次へと。
その書店なんですが、その時間帯のレジは、学生アルバイトと思しき爽やかな男性店員が二人なんです。
眉毛を整えているいまどきの男子です。
持っていくんだよね、その男性、レジに本を。
のっそりと。
婚約破棄された令嬢はイケメンの大富豪に誘拐されて毎晩溺愛されてます~みたいな、みるからにエロあるよって分かる表紙絵のやつを。
すげえ。
爽やかなイケメン男子学生二人の方の前に、男性がその手の本を持っていくのは、可愛い女子店員にレジ打ちしてもらう羞恥プレイよりも心理的ハードルが高くないですか?
女性向けの漫画に出てくる男性なんて、女性向け漫画の中にしか存在しない、
イケメェェェン!
じゃないですか。
あり得ないほどのハイスペックでご登場あそばすわけじゃないですか。
女の子は子どもの頃から少女漫画とはそういうものだと慣れ親しんでいるからいいけど、君たち大丈夫?
これで何を……?
って。
思った、少し。
ストーリーなんかどうでもいいのかもしれないけれど、これ系の女性向けって男性が読んでもそこそこ楽しいのかなぁ?
即売会みたいにweb漫画が台頭するにつれて、エロがあるほうが断然売れ行きがいいから女性向けもそっち系がすごい勢いなんだけど、過激要素がプラスされただけで中身はいつもの、ハイクオリティのイケメンに溺愛される少女漫画ですよ。
男性が読んで楽しいんだろうか。
さて。
web小説の受賞作は、漫画化のたたき台、原案にしかならないといわれてますが、多くの漫画に原作者の名が併記されてるので、そうなんでしょうね~。
小説でガチで恋愛ものを書こうとしたら、純文の方がまだ狙えそうですよね。
濡れ場と精神異常者を書けたら一人前なんでしたっけ?
わたしは良くも悪くも、純文学ど真ん中は書けない人です。
なんでかというと、エンタメ性も持っているからです。
かなり「引き」の視点になってるんです。
深刻になれない性格が災いしてか、純文に振り切れないです。
エロなら、生臭いまでのリアルな手応えを残しつつも本人の白昼夢のように書くのが純文で、純文要素満載であっても、俯瞰の視点に流れてしまうのがエンタメのエロ?
生々しく書きながら、観念の要素が多くあり、肉薄してるわりには文字にすることでかえって遠々しく、空々しく、あるいは美しくなるのが純文。
映画を撮るみたいに冷めた視点で、でも映えるものを作ろうとした結果、観る側が勝手に成分を受け取ってくれるのがエンタメ。
書いている側は肌で実感してるんだけど、いざ説明するとなると難しいですね。
エモさはどちらも同じであっても、深海に沈んでいく魚に自分を喩えて描写するのが純文で、落ちていく魚を見送る視点で書くのがエンタメ。
自分ではこの中間あたりで、どっちつかずにふらふらしてる気がします。
おまけ)
★過去いちばん、参加してとても愉しかった企画。
『執筆のお供。あなたのマグカップ見せて下さい』
ブログで回ってたやつ。
写真をアップするだけ。
個性的な愛用マグカップがどんどん流れてきて、楽しかったな~。
こういう時は見栄はって新しいのをおろしたりせず、普段のそのままを見せるのがコツ。
男性がなかなか面白いカップを見せてくれましたね。
寿司屋でしか見たことのないような湯呑とか、ジオン軍のやつとか。
当時のわたしの愛用カップは、引き出物でもらったアフタヌーンティーの青りんご模様のスープマグでした。
二つあったから一つが割れた後も、もう一個同じものをまだ持ってます。
現在は、ル・クルーゼの青磁色(もらい物)
または、ARABIAの。
がぶ飲みするから、外国の少し大きめのやつが丁度いいのです。