カクヨムコンが始まりましたね✨
正直、すごい速さで全てが流れ去るので今はまったく掴まえきれておりません💦
少し落ち着いた一週間~十日後くらいから、ゆっくり後追いいたしますね。
風邪をひいた後、咳が止まらないよ~(;´∀`)
もともと今年は応援メインにするか、または後発組で行こうと考えていたのです。
カクヨムコンの過熱が冷え切って、そろそろみんなが飽きてきた頃に参戦いたします。
柴田恭太朗さんのカクヨムコン日計、柴田さんご本人にも、各方面にも、負担が大きすぎて今年はやらないとのことですので、或る意味エントリしたところで通常どおりというか、全体における総合順位がさっぱり分からないままになったのも、「急がなくてもいいか」になりました。
それで、多くの人にとっては「短篇はさっと書ける」らしいのですが、わたしはこれは正反対です。
長い分だけ時間はかかりますが、長編の方がさっと書けます。※ただし流れが出来てから。
長編はもう流れが出来ちゃってるので、自動書記状態に近い感じで、物語をぐんぐん書いていくだけなのです。
短篇は1万字以内のなかにしっかり世界を創らなければならず、創り過ぎてもならずで、ほんの少し何かがズレていると、「これは違うな」と警告音が頭で鳴ります。
それは書き続けているうちに身につく勘のようなものです。
わたしはそれを「手癖で書いてる」と表現してるんですけど、そんなことを云ってたら西野ゆうさんが、
「手癖だけで書きました」
とすごいものを出してきたりして、一枚も二枚も上であることを教えてくれたりするんですが(苦)、
「じゃ、じゃあわたしも手癖で書いてみるね~(´ω`*)」
と書いてみたらやっぱり吐血したくなるほど酷かったりします。なのにそんな作品ほど、意外と読んでくれる人が多かったりします(二重苦)
まあ、どんなアプローチで作品を書き上げたかなんて、外からはまったく分からないことです。
何度も何度も書き直して、何度も推敲して、ふうふう云いながら作品を出す人たちの一方で、
昨年の受賞者さんなんて、
「いちばん気を抜いて、推敲もろくにせず、エントリした作品の中でいちばんさらっと書いた」
ものが賞をとってます。
推敲のやりすぎは本当によくないです。一文一文に手を加えすぎると、生堅い、生命のないことになります。
(あ、そういう磨き抜かれた文章を持ち味とする作風はもちろん別ですよ! プロ作家でも一文一文にぴりぴりと神経を張っているような文体の方には根強いファンがついてます)
物語なんて、誰誰がこう云った、次の人がこう云った、わたしがこう云った、「云った、云った」を連続で書いていても、つーっと読んでいけるようなものなので、一文一文に粋を凝らして全てに違う漢字と表現を駆使して、とか、やったところでというか。単なる作者の偏執的なこだわりに過ぎないというか。
巧い人が一文一文に粋を凝らすのと、下手な人が文章達者を装うのとでは全く違いますし。
「誰誰が云った、誰誰が云った」が連続していても、巧い人が書くと、ぜんぜんリーディングの邪魔にならないですよね。
山ひとつとっても、「あ、近くに同じ単語があったらいけないってマニュアルに書いてあった」というので、次の行では「霊峰」と書き、次には「竹取山」次は「鳥の子山」と、マニュアルに従って変えて書いたとして、それにどれほどの効果があるのかといったら。
気を抜いて推敲もろくにせずに、カクヨムコンの最中にさらっと書いたものが、いい意味で余計な作為がなく、誰が読んでもすっと心に入ってくるような、素直な作品になっていた。
これが賞を得た理由でございましょう。
もしあの作品を何度も何度も推敲していたら、かえって凡作に落ちていたんじゃないでしょうか。
つまり素朴な味わいが一番の評価ポイントとなる作品においては、余計な味付けは不要だったということです(逆もあります)
大人になっても素直さをもって作品を書くというのは、なかなかに難しいというか、本人のご気質、ご性格も大いに関わってくることですので、狙って真似をしようとしても出来ないことです。
こういう方は童話や詩を書くのに向いておられますよね。
何度も何度も推敲する。
何度も何度も手を加える。
気が済むまでどうぞです。
でもそれによって作品が生きるのか・死ぬのかだけは分かっておかないと、絵ばかりが上達して話がつまらない漫画みたいなことになります。
一字一句が重い俳句や詩ではないのですから、たまには意識的に、夢中でノートにプロットを書きなぐっていた小学生の頃に戻って、
「これすごいぞ、面白いぞ」
と夢中になって爆走する勢いも取り入れてみると、たとえ誤字脱字があろうが細部がおかしかろうが、同じ単語が連続しようが、本当に書きたかった小説に近いものが出来るんじゃないでしょうか。
と、現在スランプ中の方に向けて書いてみました。
カクヨムコンだからといって肩肘はらず、原点に戻り、「自分が一番好きな物語」を書けばいいんじゃないかな。