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ざらりとした手触りを


(新作)
◆「神国へのお誘い」
https://kakuyomu.jp/works/16818093092080822110
お題で執筆!! 短編創作フェス「薔薇色」用。
公式さんのお題です。
エッセイは今回出さない方針なので、カクヨムコンには登録しておりません。
お暇な時の読み物としてどうぞ。

◆「星の骨」
https://kakuyomu.jp/works/16818093092505126045
お題で執筆!! 短編創作フェス「骨」用。

お題ものは野球のバント練習みたいな感覚でこつこつと。
何かあたるかもしれないキャンぺーンに乗っかってます。ちゃんと釣られてるのでキャンペーンは打ち出す効果ありです。

この作品、読んでくれた方々のお蔭で、日々新作大渋滞の中、34位まで昇ることが出来ました~。
ここ数ヶ月自主企画にも参加せずひっそりしていたので「誰じゃお前」状態で無理かな~と思っていましたが、頑張れました。ありがとうございます~。
廃墟、創作者界隈では絶大なる人気を誇っておりますよね。


各種キャンペーン、抽選で何かもらえたりするじゃないですか。アマギフとか図書カードとか。
もしトリちゃんが当たったら、つけて歩いていたら、

「あ、あの人はカクヨムユーザーなんだわ」
「本当だわ。どんな作品を書いている人なのかしら」

なんてなったりするのでしょうか。
いやあのトリさんグッズの使いみちよ……。
闇落ちしたら、「今回も選考落ちた」とあのトリさんに向かって呟く人もいるかもしれない。

カクヨムコンも十回目になりましたが、その間には、三桁四桁五桁選手として、その都度、巻頭を飾られた方も大勢いたはずです。
その方々はどこに行っちゃったんでしょう。
一般の公募に切り替えたか、ネクストや商業に行ったか、他のサイトに移動されたのでしょうか。

移動といえば。
魔法のiランドってすごいのね。
最初は穴場なのかな? と思っていたのですが、人気作家さんがすごい数のファンを率いて引越してきておられますね。
星の数のあまりのレべチぶりにくらっときますね、くらっと。

 女性のためのラブコメ。
 女性のための恋愛主軸の異世界ファンタジー。

ファンタジーとラブコメジャンルは、男性が書くあの系統に占拠されてますからね~。飽和状態のせいでジャンル違いのところの上位にも見かけたりするほどです。

女性読者の為のコンテンツが独立してあると、一定の需要が見込まれますよね。

文芸系の女子はそれとはさらに系統が違うので、文芸系ファンタジーのジャンルも欲しいなー。
「文芸系」をまくらにつけるのもどうかと思いますが。
現行のジャンル分けでは「SF・伝奇」のほうがまだ近い感じになっちゃう。

基本、やや地味、やや暗いわけですよ文芸。
人気路線の異世界やラブコメみたいに、
「っひゃひゃあああああ! ほ、ほんとうにわたしがはにゃにゃ花嫁ぬわに!」
「どぐぉおらぁ!」
とか、ない。
そこのジャンルではそれが楽しそうだからそれでいいんですけれど。
漫画のように喜怒哀楽を分かりやすく書いて、「読者の共感を呼ぶ」というやつ。

書かれていないものをくみ取る。

言葉の裏にあるざらっとした手触り。それが読者の心を撫でるか。

自主企画によっては、企画主さんが個人で賞をつけている企画がありますが、あれは個人の主観によって選んでるんですけど、その際に「ざらり」を重視している場合、傍目には、

 なんでその作品を選んだし……。

なんてこともあります。
それでいいのです。

他の人が首をかしげるような選択であったとしても、寄せられた作品を小説愛をもって真剣に読み、心に響くものがその作品にあるならば、自主企画の企画主さんはそこからくみ取ったものをしっかりと感想や講評に反映させたらいいのです。

※だからといってわざと斜に構えちゃ駄目ですよ。満場一致で満点になる良作だって正解です。

ざらりとした作品。それは、心のささくれに引っかかる何かがあったということ。
そして往々にしてその「ざらり」は、この世に生きる多くの読者の悩みや迷いに重なるものです。
書き手も読み手も、そこに触れることが出来るかどうか。

それが、「ほ~ら感動ドラマだよ」「全てに説明がついて誤解なく読める裏も表もない作品だよ」との違いではないでしょうか。
(これはこれで、それがいいこともある)


交流力をちょっと頑張れば第一関門には誰でも手が届くカクヨムコンテストって優しいですね。
 読者選考を突破しましたー!
ってそれだけ星を見境なく配って配当金みたいにお返しもらってたら当たり前だろうがってラインまでは、ちょっと本腰入れて営業努力をした人なら誰でも届きますから。
その活動自体は、
「この作品は自信作だ。だからどうしても読者選考を突破したい」
「誰かに読んでもらいたい」
そんな強い意識ありきなので、否定するものではありません。

それだけでなく、底辺の下層階からも、ぽつぽつとたまに拾ってくれるところも優しいです。
拾われる基準は不明です。

読み合いね……。
短編ならギリ可能でも、自分も書いているのに、一斉にスタートする大勢の人の長編をラストまで追いかけるなんて無理ですって。
だから開始直後に、交流強者だの星爆だので、ばーんと上位に乗っかったものがその後も順調に星を増やして圧倒的有利になっちゃうわけで。
そこは、読専が少ないカクヨムの最大の弱点ですよね。

それとは別に、カクヨムコン以外の、その他のカクヨム内のコンテストの多くは、選考する方の意向が反映されます。
下読みさんありき。
下読みさんのお眼鏡にかなえば、たとえ星ゼロPVゼロでも、一次通過出来ます。わたしは一度も一次通過したことがありませんが(苦)

 女性向けに求められているものは、読んでいて身もだえするような甘い甘いときめき。
 不遇な少女が運命の王子さまに溺愛されて。

これが書けるとまず間違いなく通過するっぽいです。
わたしにも近いものは書けるんですが、なんかこう、根本的なところで糖度間違えてるというか。
でも、わたしの推し作家の一人である九月ソナタさんの恋愛作品でも、一次通過しておられないんですよ。
あれを見た時に、「えー、あの作品でも一次を通らないのか……」と暗澹たる気持ちになりました。
下読みさんの好みに合わないんだろうな。

それもこれも、求められている恋愛小説の傾向が、「(例)ちゃお」「(例)マーガレット」系だからなんでしょう。
フューシャピンクを募集しているところでは、水色やコケモモ色の恋愛ものは選ばれない。
男性向けでたとえるなら、「ジャンプ」「ヤングガンガン」系を募集しているところに、「アフタヌーン」を突っ込んだよみたいな。

でもそんな方々も、お外の選考では、カクヨムではド底辺に埋もれて影も形もない「アフタヌーン」系の方が大賞を獲るし、一般書籍に肩を並べてデビュー後も息長く作家生活を続けられそうですよね。

天才集団である将棋の奨励会に年齢制限があるというのは残酷なようでいて、優しいんですよね。
プロ棋士を志した青少年を外の世界に送り返してくれるのです。
諦めきれずに、プロ棋士にもなれぬままずるずると歳を重ねていくよりは、二十代のうちに野に下り、その才能を別に生かして就職して家庭をもって、きちんと生きて下さいねと。
十代で潔く、すぱっと諦める人もいますよね。先が見えるのでしょう。
その先の段を登って行ける人たちとの、圧倒的な差異。

それに比べて、小説家はデッドラインを自己補正しちゃうんで、よりズルズルといきやすい。
「ネットでこれだけ人気があればいける。俺は異世界ファンタジーを書く小説家になる」
腹くくって二十代半ばで会社退職して、無双からゆるふわほのぼの悪役令嬢VTuberと流行を追いかけ、幸運にも異世界ファンタジー作家にもしなれたとしても、人生の後半、異世界ファンタジー一本で食べていける人が何人いるかな?


☆話題にした九月ソナタさんの恋愛小説はこちらです。
「次の世界でも私を探して下さいね。いいえ、次は私があなたを見つけます」
https://kakuyomu.jp/works/16818093085952884132

こちらも素敵
「エメラルド色の秘密」
https://kakuyomu.jp/works/16818093086215044422

ソナタさんは海外から参加されておられます。
カクヨム内のコンテスト、ものによっては【国内在住に限る】と条件がついているの知ってました?
つまり、海外にお住まいの方には、エントリ出来ないコンテストがあるのです。

今回で最後のカクヨムコンにすると仰っておられますがなんてもったいない。両方とも、上質な少女小説のエッセンスがあって、十代の女の子が読んだら生涯大切に抱きしめているような素敵な物語なんですよ~。


そんなこんなで、ほとんどの作品がまったく陽の目をみないカクヨムの大海原。
本日も静かにわたしも漂っております。


4件のコメント

  • 朝吹さん、朝起きて近況ノートを読んでいると、突然私の名前が出てきたので、「寝ぼけてるのかな、わたし」。でも、現実だとわかり、椅子から落ちそうになりました。
    宣伝までしてくださって、ありがとうございます。恥ずかしいですが、うれしいです。
    長編二作目が今日で完結なので、特別にうれしいです。ありがとうございます。
  • 九月ソナタさん

    そろそろ完結だと分かっておりましたので、紹介させてもらいました~。
    「次セカ」も「エメラルド色の秘密」も本当に素敵でした。次セカはヒロインが、エメラルドは男主人公の魅力がきらっきら✨してました。
    読んでいるとその世界に連れて行かれるような気がする、物語の世界の中の宝石を詰め込んでいるような素晴らしい作品です。十代の女の子にぴったりだし、大人の女性も読めるものです。
    あんな作品を書けること、それ自体がわたしにとっては「小説家」なのです。
    次のお話も楽しみにしております。

  • 魔法のiらんども登録してますが
    地道に活動してないと結局変わらないですね
  • 凛花さん

    魔法のiランドは作家さんにファンクラブのように長年のファンがついているみたいですね~。それも、ものすごい数の。
    地道に活動したとしてもあれほどの数は無理~(;´∀`)
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