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あちらにまた新築が建ったんですって

AIを使った作品を量産してリワードを稼ぐ。

話題のこれ。
これは運営さんが対策すべきことですね汗
リワードかかってますし。

我も我もと後続が出るとテンプレ小説のように均されていき、スタートダッシュした人ほどには稼げなくなると思いますが。


物凄く下手なところから始まって、悔し涙を流しながら書いていくうちに、少しずつ上達していく。
掴んだとおもったものが次には未熟にかわるあの果てしない道。

そんな過程をすっ飛ばして、最初から
ポン♪
とそこそこの完成品が一発で出てくる。
何か月もかけて自分で調べて資料にあたって、膨大な書物を読んで眼を養うなんてこともなく、数秒で出来上がってくる小説。

文豪風にしてと頼めば、それが出てくる。流行小説にしてと頼めば、それが出てくる。
AIが代筆してくれる。

時間は大幅に短縮されます。
なんと『合理的』な作成方法であることか。

イラスト世界で起っていた「たちまちプロの域」がついに小説界まで入ってきました。
ざっくり云うなら、今後の我々がとる道は三つです。

・AIに創らせる
・『原稿用紙に手書き派』を貫いた方々のように、化石化していく
・AIを併用する

まーでも最近、AIを併用した方の文章を読んだんですが、目を覆う惨状でしたね。
ひと口では説明しがたいのですが、「他人が考えている」感がひしひしとしました。
あなたはこんな語り口では語らないし、こんな単語は使わないでしょう、と。

人間が書くものには、呼吸がある。

迷いがある。

変てこりんな躓きがある。

「誤字誤用してんぞコラ」と怒られる間違いがある。
読者が首をかしげるまわり道や凸凹がある。
たとえ何年もかけて完璧な設定資料集を作ったとしても、「おかしいだろこれ」と突っ込まれる矛盾がある。

小骨だらけなんです手作りのものは。

その小骨をきれいに取くという。その手触りには、その作者自身に紐づいたものがない。
となれば作者名などもう不要でしょう。


AI小説で一位、入賞、リワード稼いだ。
ここまでくると良心の問題です。
平気なのか。
「AIで創りました」と公言するだけの良心がまだその人にはあるのか。
それともAIの存在を隠したまま、さも自分が創ったふりをして、賛辞を受け取り続けるのか。

承認欲求が強い人はAIに飛びつくことでしょう。
その人たちの目的は今すぐに、「すごいね!」と云われることだから。

あとわたしが嫌だなと思ってるのは、AIに書かせたことを隠したまま提出して、批評や感想や講評を受ける人ですね。
一生懸命読んでくれている人に対して失礼だと思わない、その感性。

「AIなのに見抜けないのかwww」

と嗤うつもりなんでしょうか。
普通に人間として、性根がなってないです。
なんかそういう「騙る」行為を小説においてやって、「あいつバカ」と悦ぶというのが無理ですね。

最初から「AIに文章を書かせました」と明記してくれる人なら、まだ一抹の誠実さと正直さをそこに見出せますが、5%や10%の混ぜ込みなら分からないし、作者本人も少し年月が経ったら他人の目になってるので、「AIが書いたのはどこだっけ?」となりそうです。

遠くない未来に、完全AIの大ベストセラーが次々と生まれることでしょう。
そこにはちゃんと体温の感じられる魅力的なキャラがいて、起伏のある面白いストーリーがあって、みんなを夢中にさせることでしょう。

生まれた時から家にルンバがあった人たちと同じく、若者の前にAIがあったら、そりゃ使うでしょ。「使いこなす=執筆」となるでしょう。
『ぼくの頭の中にある、完璧な大長編』
『超大作。その設定だけは大量に作ってあるが、何年もかけて書き通す根気や、文章力がそもそもない』
これらの欠点を、
ポン♪
と一発解決してくれる時代がやってまいりました。

木こりが山から木を伐るところから始まって、ちまちました工程を重ねて熟練の職人が腕と勘で何か月もかけて建てていた家が、パネル工法でポン♪ と建つ、みたいな。

作者の頭と心から絞り出したものなのか、パクリの集合体のAIが出したものを「整える」程度で、総監督名としての作者名くっつけるのか。

ネット漫画なんですけど、無名ながらもベテランさんが描いている漫画をほけほけと読んでいたら、
「同業者です(漫画家です)」
という方からのコメントがついていて、

「これ、すべて手書きですよね……背景まですべて」

とリスペクトをこめて感嘆しておられたんですよね。
ああ、云われてみたらそうだなと。
背景素材を使うことも、スクリーントーンを一瞬で指定することもなく、全部手作りで、昔ながらの方法で紙にペンで漫画を描いている。
今の漫画が貼り付け作業で済ませる工程を、ねちっこく自分のペンで納得いくまで隅々まで描き込んでいる。
それが同業者の目には分かるので、ガン見してしまうのでしょう。
「すごいです」と。

だから売れるか、その作品がすごいのかというのは別問題で、文明の利器を使うだけ使っていても総監督のセンスが光っている「すごいです」はある。

見た目にわかるイラストとは違い、文章においてAIを使ったか・使わないかを表明するのは、ひとえにその作者の良心にかかっている現在、せめて『どんな作品がいい作品なのか』だけはヨム側が見誤ることがないようにしたいものです。


(新作)
千織さんの自主企画第二回・お題「テスト」
「早めのお別れ」
https://kakuyomu.jp/works/822139837030991442

千織さんの自主企画第三回・お題「仮面」
「石の下」
https://kakuyomu.jp/works/822139837873926312

何か違うことをやってみたいシリーズとして千織さんの自主企画に参加してみました♪
しらん間にベテランに数えられててびっくりした(笑)
万年新人のつもりでいたわ(笑)

もしベテランと思ってもらえる点があるのだとしたら、それはまさに「なんて下手なんだ……」と自分にひっくり返りながらも超えてきた剣山と涙の河の数のせいでしょう……!(笑)
わたしは完全に目高手低のタイプだったので、そういう人は批評家が書く小説がご本人の求めるレベルに比べて全然達してなくて一冊か二冊で書くのを辞めるのと同様に、なかなか理想の小説と自分の手の低さの落差を埋められないんですよね。
至らない点、失敗ばかりが目についてしまう。
たまたまわたしは自己評価を下方に設定していて万年新人のつもりだったので、いつも下から下からで、それで書くことが出来たのかもしれません。

8件のコメント

  • AI小説問題はどんどん広がっていきますね。
    そろそろAI小説大賞とか出来て、その評価もすべてAIが実施しましたって感じの賞が出てきてもおかしくなさそうですね。
    AIによる、AIのための、AI小説。もうAIだけでやってくれよって。
    そうなってくると人間が逆にAIのために使われている感じになってきて面白いですね。AI小説大賞に応募したいので、人間さんプロンプトと打ち込んでくださいとか逆に頼まれたりして。

    実はすでに出版社側は、下読みをすべてAIにやらせているかもしれません。そうじゃなきゃ、あんなにたくさんの小説を読んで、一次通過、二次通過とかやってられませんよ。ただでさえ、WEB小説なんかの賞が乱立している状態なんですから。
    などと妄想をしております。

    AI小説を書いている人に限って、その小説をAIが評価したら怒ったりして(笑)
  • 俺思うんですよね。
    AIによる創作って、深川自身よ凄く気持ちを刺激される話題なんですけど、合理的に考えてもヤバいなって😅

    AIに小説書かせて、それが世間に受け入れられて、最終的に多数派になったら、今AI使って書いてる人達も結局いらなくなるんですよ。

    高いお金払って個人を偶像化しなくても、アニメーションスタジオや出版社が自前のAIで作品作って、会議して査読して出せばいいんだから……😅

    結局、一時の金と話題性と引き換えに、小説家という存在を殺す自殺行為なんじゃないかなと。

    まあでも化石になる覚悟は出来てますけどね(*´ω`*)

    化石って浪漫だし笑
  • わぁ
    たまたまか今日朝AI小説に対する危機を訴えるカクヨムエッセイ読んだとこです
    でもイラストもそうなんですけど
    プロンプトっていうのが下手だとどうしようもないのでそれなりに技術とか文章力必要なんでしょうね
    先日テレビでプロンプト入れてそれを映像化するという番組あったのですが
    ものすごいこと細かく小さすぎて字が読めないというくらい設定してる人のはほんとにすごい映像作品ができてました
  • おじいちゃんの安倍晴明を書いているおじさん

    ここのところ目立ってAIについての創作論やエッセイが増えてきましたが、すぐ隣りにいるAI小説が、ついに1位をとった事態について、みんな思うことがあるからなのでしょう。
    下読みAI疑惑、去年はまだ「そこまでAIは賢くない」とのことだったのですが、いよいよ……かもしれませんね。

    そうなったらもう最初から出版社がAIを使ってAI作家を生み出して、次々と無限に出版してりゃいいじゃんってなります。

    イラストはまだ見た目にAIと分かるけれど、小説については何憶万字も書き綴るところのどこがAIなのかなんて、判定無理ですからね。
    該当箇所の色が変わるわけでもなし。
    現状、AIを使って書きました、あるいはAIに批評させましたと本人が公言するかどうかにかかってる。

    AIを使った評価については、こちらの方が検証されておられました。
    「AIに小説を評価させる前に知っておくべきこと」
    雪野燦さん
    https://kakuyomu.jp/works/822139838408535912
  • 深川我無さん

    新巻へもんさんの「チラシのウラに書いとけよ」の最新記事を見て、そうだそうだと思ったので書いたノートなのですが、なんという世の中であることか。
    創作の世界にだけは入ってきて欲しくないものが、堂々と入ってきている現状。

    もともとイラストなんかも、フォトショップとか出てきた時に同じように「えー」という声はあったのでしょうけれど、そこからさらに進化して、ぽいぽいっと僅かな指定によって一から人間の手が入らないままに美麗なものが出てきてしまう現在。

    それを「不快」「悲しい」と表明できない雰囲気が優勢なので、若い人を中心にして結局はAI使用が当たり前に流されていってしまうのでしょう。
    異世界ファンタジーのようにスピード更新が命のジャンルだととくに、人力ではもう勝負できなくなりますよね。

    すると、そんなことをやっているうちに、おっしゃるように、作家もAI作家も、皮肉なことに不要になるのです。web小説サイト自体も不要になる。
    出版社のAIがAI作家を次々と生み出せばそれでよく、コストも大幅減なのですから。

    なんという世の中であることか(笑)
    これでいいのか(笑)

    イラストと違い小説については使用したかどうか判定が出来ない、というのが問題をややこしくしておりますよね。
  • 凛花さん

    そうなんですよね。社会問題がついにカクヨムにもリアルで降臨です。
    トータルしてそれを良い方向に導いていくのは人力、つまり人間の価値観や審美眼なんですが、流行のテンプレ小説だとあんまりそこもいらないような。

    映像分野はもっと積極的ですよね。プロンプトを書く人の腕前、才能、センス。
    それによって素晴らしい映像作品が出来上がる無限の可能性と、今までのようにロケして~、セットを組んで~、特殊メイクして~、そして何十億と積んでスターを配役して~、そんな世界がみるみる崩れ去っていく、つまり「人が要らなくなる」という世界との、分岐点にいよいよ来ているのかもしれません。
  • 自分も日々実験しておりますが、AIの進化が恐ろしく早くて、最新モデルのAIは自分が書くより上手いんですよね。
    それを知ってどうAIと向き合うか、毎日考えてます。
    イラスト界隈では自分が描いたと偽ってい万単位のフォロワーを得ているアカウントがたくさんありすが、Web小説の場合ランキング方式とAIの相性が良すぎて、Web小説ランキングはAIで大量に投稿して作者の方は交流に徹するのが一番効率よく上がって行けるんですよね。
    マラソンの大会にバイクで参加する様なものなので。
    今年のカクヨムコンはいつも以上に荒れそうです。
  • 海猫ほたるさん

    AIは使いません! と決めちゃうと清々しく生きて行けますけれど、これはランキングに関係のない立場だから云えることです。

    リワードで稼ぎを見込んでいる、生活費の一部まで頼ろうとしている人たちからすれば、こんな楽な稼ぎ方はないですよね。頭脳労働どころか肉体労働ですらない。
    自動的に生み出されるお小遣い。

    AI小説によるスピード更新が増えていくと飽和状態になって、あてこんだほどは稼げないということになるのでしょうが、ここは運営さんがAI使用について何らかの表明をしないといけないんじゃないかなぁと。
    カクヨムコンはこのままいきそうですが。

    自分より書くのが上手い、まさにそうだからこそ、手軽に頼ってしまうんですよね、AI。
    そしてランキングで上のほうに昇ってしまうと、もう二度とAIなしでは書けないでしょう。おいしすぎて。

    もとから自己表現の手段として小説を書いている人と、手軽に人気者になりたい、リワードを稼ぎたい、という人とは根っこから違うので、「AIで無双」が、「俺ツエエ」を皮肉にも現実化しちゃった感じでしょうか。
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