前野とうみん

小学5年生の小日向アイリには、秘密があった。 アイリは、近所に住む大学生のお姉さん――葵ゆかりのことが、恋愛的な意味で好きなのである。 アイリのことを好いてはいるものの、恋愛的な…

百合です。 何がメンヘラの地雷発言になるのか、窮地を脱する発言になるのかを探りながらする逆恋愛シミュレーションゲームをイメージしています。 百合です。

スパイ暗躍する冷戦下で声の出ない復讐少女がつよつよクソお姉さんを殺そうとがんばる最悪おねロリ百合小説です。 時は1980年代前半。戦後ドイツの片割れ、ヨーロッパにおける共産陣営…

気まぐれショートショート集はじめました。不定期更新（ごめんネ！）。ジャンルは特に定めずに、「ちょっと奇妙な物語」をコンセプトに書いていこうと思っています。そこのあなた、少しお時間…

とある街のはずれにある団地。そこは治安が悪く、不法入居者が多くいた。 そんな団地の廊下を歩く影が二つ。死体売りとキョンシーだ。 彼らはある男に娘の死体を買いたいと持ち掛ける。

1998年9月。突然やってきた季節外れの転校生。何気ない普通の日々を、少し変わった二人が紡ぐ。秋の日常を描く短編。

23世紀。人口爆発に対処できなくなった人類は、効率的な食料供給を追い求めるあまり、食事という文化を解体した。料理という言葉の意味は、供給される栄養価を調整された無味無臭のキャンバ…

クラスメートの女の子が、控えめに言ってもかわいすぎる。 本当にこの世の生物なのか、手違いで異世界からやってきてしまったのではないだろうか、と変なことを疑う程度には、常人離れした魅…

殺意、執着、嫌悪、愛憎――女たちを蝕む女への激情。狂おしいまでの殺伐百合感情を描く短編集です。 ここに収録した短編はTwitter企画「殺伐感情戦線」への参加作品です。

【ウェット・ワーク】Wetwork 主に、政府の工作員によって行われる暗殺行為。汚れ仕事。 【ウェット・ウェア】Wetware 人間の脳や精神。コンピュータを操作する人。ハード…

「お前は持たざるものだ。私の言葉の重さを、痛みを、呪いをお前が理解するときが必ずくる。同志上級軍曹、いずれお前は」 そう彼女は言った。 あの戦争から一年。 元ソビエト赤軍最…

内なる神『グレート・マザー』を信奉するディストピア都市『グレート・マザー・ヘイロウ』。異端者を狩り、その街を守る審問官であるセシリアは、同じく審問官であり幼馴染でもあるクララと共…

「殺伐感情戦線」という企画に投稿するための掌編集です。

「ヘレン・キャンベルを始末せよ」 暗殺者であるエラはヘレン・キャンベルという女の殺害依頼を受ける。 問題なくヘレンを始末したエラであったが、奇妙な事に次の依頼もヘレン・キャンベル…

「お前」の血を啜ったことで、人間ではなくなった「私」。怪物としての運命を忌み嫌いつつも、「私」には「お前」に付き従う以外に何のすべもなかった。憎しみと血に彩られた長い生の果てに、…

#殺伐感情戦線 もっと殺伐ってカラっとしたもののような気もします。

造られた亜人であるカメレオン・ジェニーは「口裂け男」と呼ばれる傭兵を雇い、自らの創造主に復讐する為にガビーロールタワーのパーティ会場に侵入した。その会場では生命凌辱主義者の集会が…

邂逅から破綻に至る軌跡 それはわずか７年のこと

伴名練『彼岸花』に敬意をこめて (カクヨム甲子園2019 奨励賞を頂きました。ありがとうございます) なろう――ncode.syosetu.com/n0701ft/

一話3分で読み終わるノンテーマのショートショート集。 不定期更新。 気に入ったのがあれば、感想ください。

ある日ゾンビが現れて、パンデミックが起こったけれど、世界は終わってくれなかった。 連綿と続く日常の中、母親がゾンビになっても泣かなかった高校生の「僕」は、罪滅ぼしに「僕」と十…

「ここは〝御終いの街〟よ」――アリス・リリエンタールは娼婦である。 かつての天災〝大腐敗〟に崩壊した極東アジアの、眠らない摩天楼が林立する暗黒街で、今宵も彼女は春を鬻ぐはずだった…

羽生犀星（はにゅうさいせい）は、天才である。誰にも知られないまま亡くなった天才的な詩人にして、太古の人類が身に着けていたであろう技術を独力で再発見した天才だった。彼は言葉を用いて…

目立たない教師である私。 私は気になっている生徒の噂に心が揺らされる。 「四組の恩田光莉は援助交際して稼いでいるらしい。ただし、女専門で」

私はピアノを弾く。それが無意味だと知りながら。 覆面作家企画8（https://hkmn8.tumblr.com/）提出作。お題は「手」でした。

　初冬のある日、私は先輩の部屋を訪ねた。 　表向きは柿を貰いに。でも本当は大声では言えない先輩の季節の風物詩と、先輩の心を手に入れるために。 2021/09/05　違法コピーサ…

踏切を守る門番、三玲と千景。双子の少女は、死者たちの魂を運ぶ列車を守るために、踏切で戦いつづける。

産まれて七日後の名づけの場で、妖精たちから目に見えぬ贈り物を授かったお姫様がおりました。 自分の国と国民を護る為に、賢さや勇気、やさしさや品格をつかさどる妖精達から様々な祝福を授…

目が覚めると青い廃墟にいた主人公と、一人の少女の物語です。 続編的なもの→『青の追憶』https://kakuyomu.jp/works/1177354054887767273

百合SFの短編集です。 現実世界の二次創作でもあるかもしれない。 現実に存在する二項対立を百合的に解釈し、弁証法的に解消していく試み。解消できるとは言ってない。

「機体が揺れ、もう何度目か数えもしなくなった墜落が始まる。傾く視界も、身体にかかる重力も、警報の音も同じだ。 僕たちの搭乗する333便はエンジンの不調からコントロールを失い、三分…

「山、やってるよね？」「やってはいるけど……」

高校二年生の石井は彼女の長谷川と付き合って数ヶ月経つ。 だけど現状はキス止まりでそれ以上仲を進展させることはできていない。 恥という概念がほとんどない石井は長谷川をセックスに誘い…

僕（君）：著述業、凡人。 友人：探偵、奇人。 本とインターネットを安楽椅子に、「友人」こと名探偵が活躍する新感覚ミステリー。

オカルトSFスパイ活劇譚：桐島猫王は、日米秘密諜報機関の秘密支部〈スター・フォース〉の新人職員。陰謀渦巻くさまざまな事件を仲間たちと解決するうちに、自身の数奇な運命に気がついてい…

“ゾンビ”ってどういうものかよくわからないから入りにくいというあなたに、ゾンビの成り立ちとか特性とかから初心者向けのゾンビ映画まで簡単に話します。 普段は刑務所の話とかド田舎の…

近年、脆弱性（情報セキュリティ上の欠陥）を利用した、童話への悪意のあるサイバー攻撃が増加しています。今回はそれらの被害事例の紹介により注意喚起を行います。

科学的にあり得ない事件を起こした囚人たちを収容する刑務所で、カウンセラーをする「ぼく」の断片的な記録。 SCPみたいな話をやってみたかった。ダラダラ書いていきます。 追記：カ…

死者の記憶が政府によって管理される未来社会。 職を求めて郊外の錆びれたガレージを訪れた大学生のジュリア・ベルトインはガレージの住人であるベック・オーウェルと出会う。 ベックは…

七瀬夏扉さんの『カクヨム版伊藤計劃トリビュート』に参加してみました https://kakuyomu.jp/works/1177354054882669654 が、レギュレー…

資源不足の時代を、人間の生体転用と食人文化によって生き残り、再び繁栄を取り戻した未来の日本。人を資源とする手法のために周りから人がいなくなっていくことに悲しんだ麻也際善次（まやぎ…

　他人評価は『万能』、自己評価は『器用貧乏』。 　そんな主人公――秋谷隼人が、父親の再婚相手との初顔合わせという大切なイベントを目前に、何者かに背後から刺され死んでしまう。 　だ…

2051年。山無県は機械化された日本で唯一の森となる。 種まきロボットの信玄〈ノブシズ〉は、過去の地を見て、その美しさに驚愕する。 ※あなたの街の物語コンテスト時の『山梨県森林…

ここは中欧チェコ、百塔の街プラハ。 災厄により衰退した人々は、奇跡の産物たるゴーレムを使役することで永らえていた。 ゴーレムは「言葉」に忠実だが口をきくことができない。 人と同じ…

大学の文化祭で配布した部誌を文学フリマでも配布する予定だったのですが、部数の関係でなくなったので、部誌に掲載した自分の原稿を載せます。 お題は「３分」。文字数4000字以内縛りで…

【『5分で読書 驚愕のミライ』収録作】今よりも少しロボットが普及した近未来の日本。親に捨てられ、ロボットによって育てられてきたという『ロボット少女』のミライのニュースがセンセーシ…

　人生のあらゆる情報を、バイオローグと呼ばれるデータに記録し、そこから‘死者の人格の再現’さえ可能になった未来。 　自分の身に一切頓着しない、変わり者の“篠路ミキ”と生活する‘わ…