チェキスト?あ、チェキ(カメラ)をこよなく愛している人のことかな?
おねロリで?二人で色んな写真を撮って巡る女子の話かな?
ふふ、可愛い。面白そう。きっと色んなとこ、行くんだろうな。映えスポットを探してさ。
上記が初めてタイトルを目にした時の感想だけど、その認識がいかに間違っていたのか、読んだ瞬間理解した。
でも、受け入れられなかった。
だって頭の中では観光名所やテレビで紹介された食べるのももったいないくらいの素敵なランチのチェキを撮る女子達のアレソレを思い浮かべてたから。
作中の観光名所ね、あるよ。ベルリンの壁とか。
ランチね、あるよ。ドイツ料理ね。
映え、あるよ。血が壁やらレンガやらに飛び散って鮮やかだもの。
でもチェキはどこにも出てこない。
これはチェキが生まれるよりもずっと前のドイツを舞台にした作品。
女子のキャッキャウフフじゃなくて、女共のオラオラドゴゴを描いた作品。
そしてエレナという見目麗しく、仕事を卒なくこなし、言葉を喋れない幼女にも優しく接する女が、茶目っ気たっぷりに部下達を振り回す作品。
エレナに対し、擁護のしようがないほど最低な女と罵る人を見ると、「バカめ!」と眉間に風穴を開けてやりたくなるけど、残念なことに私は少数派だと思う。