女子大以来にニアは友人ミヤと再会し尋ねられる。
「山、やってるよね?」と。
しかし、ニアは即答できなかった。
二人ともサークルで登山をしていたのだが、今のミヤは剱岳など難易度の高い山を制覇し、
世界――8000M級の山々をも登頂する登山家となっていたのだから。
過去の高峰での登山の様子は細かく描写され、過酷さに身が震えそうになります。
そんな状況の中でも特異さを隠さないミヤに対し、心を揺らすニアには同情しそうになりました。
無邪気なセイレーンミヤと、そのパートナーを務めることになるニア。
富士山よりも高い場所へ挑もうとする二人の、体と心の向かう先がどうなるのか。
続きが非常に気になる短編です。