「SF 円城塔賞」を含む小説

朝乃は代々遺伝子を研究する家系に産まれた。 そして正統後継者の証が【犬】を所有する事だった。

短い散歩から帰って来た夫が、「ATMから昆布が出て来た」と口にした。私は半信半疑だったが、どうやら本当のことらしい。SNSや報道メディアを巻き込んだ騒動は、やがて北の海に辿り着く…

上・中・下で完結。 ジャンル迷子ですがSFと歴史の中間です。 湖のほとりで育ったミヲは、年をとらない若者スラギを落雷による山火事で喪う。翌春ミヲは大国葦原（あしはら）へと送られる…

この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。 　https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon…

最近はじめて『円城塔賞』なるコンテストが開催されていたことを知り（参加したかった！！）、仮に参加していたらこんな作品を応募していただろうなと思って描きました。

様々な感情が渦巻き、やがて満足感と共に私は眠る……。映画の６Ｄ上映を後にした私は、感情をオーバーライドする技術がいかに画期的だったかを考え、あなたのことを思う。私たちはただお互い…

疫病の流行により、内臓目当ての殺人が頻発。処理をあきらめた政府は、仇討ち制度を復活させた。 私は被害者の臓器によって蘇生し、復讐へと向かう。私の五分の一となった、臓器の記憶を頼り…

　 　時は西暦22××年。春のこと。 　未だとりあえずスマホというテクノロジーは手放せないようで、しかし小さな画面をいつまでも首を曲げて眺め続ける、というのは頭も目も疲れてしま…

中学三年生の岡本郁美は、試練の時をむかえた。よりによって、大きらいな国語の時間中に．．．。

ホステス×透明な姉SF。ミユには薄い膜に覆われ透明な液体で満たされた、丸くて、やわくて、冷たい姉がいる。姉を現実に繋ぎとめるために姉として振舞うミユ。真夜中、姉の中に沈み込む瞬間…

女性の方からデートに誘い、エッチにも積極的……。そんな世界になったら夢のようだと考える人はいませんか？ 主人公・潤平の暮らす少し先の日本では、男女の役割が逆転し、女性からアプロー…

僕はある日、人の顔が見えなくなった。 正確に言うと顔と髪型だ。他の服とかは分かるけどそこだけが見えなくなった。 辛うじて顔面に『男』『女』と書いてあるから性別は分かる。一体何が原…

遥か遠い未来、人類は全く違う存在になっている。

写真画像にメッセージを埋め込むことができるサービス：ステガノグラム。 本来はメッセージを埋め込むときに使用したパスワードが復号時に必要だが、キリスト教の神聖四文字を入力したところ…

半分は外国人、半分は高齢者という巨大団地に引っ越してきたアサギは詐欺師になるべく、団地の子どもたちに偽宝地図を売りつける。小熊のような子ども〝クマ〟に懐かれるが――

SF短編。 惑星に穿たれた次元坑道から超空間の中へ入り、過去の遺失物を回収する人々のお話。

これはとある文字書きの、短編賞の応募のために執筆された原稿である。しかし締め切りに間に合わず、作品として構成されなかった文章群だ。 彼が言うには、 「 　テキストエディタが壊れた…