「民俗 伝奇」を含む小説

フリーターの隅野陽太は、スマホでたまたま目に留まった求人広告から、浅草の地下街にオフィスを構える奇妙な人物の元へアルバイトの面接に訪れる。そこで彼を待ち受けていたのは、額に第三の…

先輩の卒論と就活お疲れ様会の4次会で聞いた時のこと。

『ポイント・ネモ』から始まった、太平洋プレートを回り込むように続発する「南太平洋連続地震」。原因調査のため、国際共同建造された海上機動人工島『ポダラカ』が大海へと向かう。 それ…

　この世は常に視えぬ脅威に晒され続けている。 　人にあだなす怪異、あやかし、邪神の復活を目論む異能者達──それらと日夜戦い続ける者達がいた。 　皇紀二六六七年、日本皇国。大學の神…

民俗学者の真田明は、古文書にあった一夜にして消えた村・影森村の謎に没頭していた。この禁断の洞窟に足を踏み入れるが、次第に不気味な囁きが奥へと誘う……。 【妖神（マガカミ）】 　…

大学２年生の夏休み。 勇魚清美は友人を連れて、故郷である磯良町へ帰省する。 昨年の台風災害の被害が、いまだ癒えぬ田舎の漁村。 友人と休暇を楽しむ勇魚だったが、久々に帰った故郷の…

『カミツキ姫の御仕事』https://kakuyomu.jp/works/1177354054886140020 の続きです。更新はスローペースの不定期です。 現在第六幕の準備…

「ミステリーサークル、存続のためにお願いしますよ！」 俺はなんて運が悪いんだ。 授業のオリエンテーションで1番前の席に座ったばかりに…。 講義は既に終わったはずなのに、何かを懇…

「名無し、iは頼ム、島ヲタスケテ」 失踪した母からの最期なメッセージとともに、僕は神秘に包まれた「天音島」へと転校する。迷い込んだ記憶で見た少女、学校の不可解な掟、古代の御火神様…

東の果て、山女が棲まう遥野郷安是の里では、女は恋をすると光る。だが、かすみは十八になっても光らず、〝かすのみ〟扱いをされていた。 今日も今日とてかすみは黒ヒョウビの実を採りに神域…

藤堂真澄はある集落で妙な言い伝えのようなものを聞き、それに魅せられてしまう 真澄はその言い伝えを大学のレポートにまとめようと決めるが……

“不思議なモノ”の探究を目的とする『ふうど研究部』一同は、とある村に伝わる『法師の鬼退治伝説』の真相を探るべく調査を開始する。 第一章　入部編 第二章　調査班

　遥野郷の最奥、その里では恋をした女は光る。 　東国全土における山村調査中、私はそんな伝承とも迷信ともつかぬ話に出くわした。 　怪我をして行き倒れた私を介抱してくれたのは、阿古（…

記憶を失った赤井京次朗が目覚めて見たものは高校の入学式だった。 これは何も無い少年の青春物語である。

　ある事情で九州の田舎町に引っ越してきた平賀真信は、同級生の住む屋敷で殺戮現場を目撃してしまう。 　狗神を使役する美しくも面倒くさがりな少女は、国家に仇なす者を処分する樺冴家の当…

S大学の名物講師秋山。彼のもとに、二人の学生が訪ねてくる。ある噂について訊くために。

——故郷の地で、奇妙な祭祀に遭遇した主人公。彼は果たして何を見たのか？　太古の遺物が時を超えて現代に現れる。 小説家川光俊哉先生に講評をいただきました。→https://not…

異端の民俗学者・貝木稀人（かいき　まれひと）。 彼は怪異が実在するなどという世迷い言を繰り返すため〝プロフェッサー怪奇学〟と望まない綽名で呼ばれていた。 数少ない教え子であるエキ…

その土地には、「少年の形をした死」が存在した。 少年は死者を導き、森へ行く。数多の生命と関わる中で、彼にとっての救済はいかにして生まれるのか。 山形県のモリ供養の風習、諸伝承を下…

「お兄ちゃんにまとわりつく悪い虫は、私がぜんぶ始末してあげるね！」 そう言った義妹の声は震えていた。 夜の路地裏には、俺と義妹の他に人影はなかった。 頭上には月明かり。義妹は華奢…