「新月 月」を含む小説

那智風太郎様の自主企画のために編集しました。「月」に関わる詩集です。 既存の詩集『月のうた』より、月関連のものだけ集めてみました。 最後の2つは、昔作詞していた時代のものです。 …

月の見えない夜のこと。私は妖しく光る灯りを見つけた。灯りの正体は──頭部に炎を灯す異形だった。

ぱっとしない陰キャ小学生、瓜果《うりか》。 そんな自信がない瓜果といつも一緒に居てくれる月《るな》ちゃん。 月ちゃんの気持ちの正体はなんなんだろう。 なんで僕なんかと一緒に居てく…

冬ごもり中の作品です。時々、目覚めます。 ある大陸にて。 地下迷宮に棲んでいた真白月（ましろつき）は、14歳になった新月の夜に、〈外〉に出る。 おおむね、のんびりなお話。 オ…

　“新月の夜に生まれた皇子は、王座を継げず世間から存在を隠さなければならないー” 　王位継承に関して、そんな決まりがある月暈国《げつうんこく》。 　月の満ち欠けや、月蝕、日蝕、…

希薄な青年、富山岳彦《とやまたけひこ》は病院に通い詰めていた。 今日も今日とて花束を手に、病室に訪れる。 患者の名は天根陽和《あまねひより》。彼女は原因不明の奇病によって床に臥せ…

ミツキは、進学先や家のことで悩んでいる中学2年生。そんなある満月の日、月のように綺麗な少女、ルナと出会い、自分がやりたいことに素直になり始めた–––。 部活用の短編です！

海沿いの町に住む女子高生、鶯谷波瑠。 勉強にスポーツ、趣味から家庭まで平凡。これといって特技もない彼女だが、一つだけ奇妙な「欠落」があってーーー 数奇な運命をめぐる、ボーイ・ミー…

暇つぶしの賭け事のお題は”月の形”ー―満ちては欠け、様々な呼称をもつ月をテーマにした物語 （2000文字以内指定 コンテスト投稿作）

ふたつ前の新月の夜、ジェーンは目覚めた。 目の前にいた男が言うには、ジェーンは古の魔女なのだという──。 ------------------------------ 202…

炭鉱レトムリア町は歴史と掟の町である。 二つの月が同時に新月を迎える夜、ゼゼルと呼ばれる鬼が出る。 ゼゼル鬼は箱を担いでいる。誰もその箱を見てはいけない。 ゼゼル鬼が箱を担ぐ夜を…

【ダンピールの花嫁は新月の夜に花ひらく…からタイトル変えました】 魔物の住む異界と、人の住む人間界。二つの世界を繋ぐ扉は、新月の夜に一斉に開かれる。 ある新月の夜、アリシアの…

【「第30回スニーカー大賞」応募用あらすじ】 高校生にして現役の除霊師である宮島厳（いつき）は、心霊現象の調査のため送り込まれた高校で、ピアノを弾く陰キャ少女の幽霊と出会う。彼…

掌編。底の月の話。 ※「小説家になろう」との重複投稿です。

体調不良の彼女は、今後のことを考えるとつらくなってしまう。 大好きなお月さまの動向に心を傾けてみる、そんなお話。

伯爵家次女――ラピスは、無口で感情を表に出さないので、貴族達から人形令嬢と呼ばれている。 自由奔放で我儘な姉と、ラピスに対して無関心な両親。そして、使用人達と共に屋敷で暮らすラ…

オリヴィエ・ダナは24歳。若くして男娼館『ミツバチの館』のナンバ－ワンの男娼だった。 オリヴィエの中世的な出で立ちが男たちをそそった。 その中、新月の暗闇の中で、一人の男がオリヴ…

　――もう、そんな時期か。 　郵便受けの中に黒い洋封筒を見つけ、私は思わず空を見上げた。 　月初の喧騒も終わり、空気が少しずつ水気を増す頃に、黒い洋封筒は届く。 　内容は、決まっ…

私は月が好きだ。 まんまるな月も、半分の月も、朧げな月も、なんなら新月だって。 私は鳥が好きだ。 広げた翼も、鳴き声も、ふわふわな羽も、何よりおちりが。 だから勢いで書いた。…