「ハヤカワSFコンテスト」を含む小説

古藤大戦優勝作品。 わたしは美しい黄薔薇が大嫌いだ。だから醜くしてやろうと思ったのだ。 第8回ハヤカワSFコンテスト最終選考作品「それがぼくらのアドレセンス」の一部分「can…

エッセイみたいなもの。 日常とか、観た劇とか、読んだ本とか、象とかたぬきとかのことを書くよん。

「失敗作の人があきらめない」というたった一行のプロットで書かれたサイボーグＳＦ。 心の壊れたサイボーグの思考補助がテーマ。 二十代前半のおれは機械企業に勤めている。 サイボーグ…

国立大学法人 信越大学 理工学部物理学科２年の僕は、教職科目の生物学演習で訪れた妙高 斐太歴史の里のカタクリ群生地で、かねてより思いを募らせていた女子学生の森下　芹奈が泣いている…

二〇二二年、日本列島。 世界が二つのイデオロギーに分断されて七十余年。 この列島は今もなお続く東西冷戦の最前線だった。 南に米国を盟主とする日本帝国。 北にソ連を盟主とする日本…

人体が巨大な異形へと変貌する病。 文明の崩壊を食い止めるため、人類はその患者を生体兵器に転用した。 これは、終わりの見えない防疫戦争の中で引き裂かれた、少年と少女の物語。

　受精卵を人工子宮に着床させ、出産まで人体外で発育させる義胎妊娠技術が確立された近未来。義胎は女性を出産の責務から解放するとともに、出産の在り方、家族の在り方さえも変えていく――…

高校を卒業した大和は大学受験に落ち、就職活動にも失敗し続ける。引き籠もりになった新だったが、ひょんなことで大好きなＲＰＧのメタバース世界の存在を知る。 新は参戦した「グラウンド・…

真空崩壊による宇宙消滅の危機に揺れる世界。コンサルタントとして働く蒼崎涼の元を訪れたのは、かつて失踪した天才幼馴染み織戸シオン。彼女は時間停止装置「クロノステイサー」を開発し、そ…

　超能力者の少年高宮紘は、病弱な妹の芹那を助けるため、警察庁の極秘組織・内証第七の指揮下の下、日夜工作活動に従事する特務官である。彼は無機質無表情な少女・天祐志乃とバディを組み、…

　世界が寒冷化し人々はメタフォーミングという能力で限定的な居住空間を作り出し生存していた。 　メタフォーミング能力を利用したテロが発生し、解決のために稀覯人と呼ばれる九羽場雁人が…

第10回ハヤカワSFコンテスト　二次落選に伴い再公開します 南海の孤島・須磨島。人魚伝説の残るその島には寄せては返す波のような、変わることのない穏やかな日常だけがある。母の生ま…

これは、人類による地球の地底探査の物語である。 おそらく、おれの知る限り、極めて珍しい本格地底ＳＦである。 人類は、地底探査を怠りすぎた。 これから最重要になる極限環境探査は、地…

1891年5月4日、シャーロック・ホームズを道連れにライヘンバッハの滝へ消えたジェームズ・モリアーティ教授。気がつくと彼は、20年前にタイムトラベルしていた。うかつに過去を変える…

遥か未来の太陽系を舞台にした、キッチュでサイバーでスペースオペラな群像劇。 エウロパの氷の中に埋め込まれた〈ハイヴ〉に暮らす猫の遺伝子をもつ少女、あてもなく宇宙の旅を続ける密…

・パロディの性質上、該当作の微ネタバレがあります。 ・第9回ハヤカワSFコンテスト二次選考で落選したので全話再公開。 ・引用だらけですから一次通ったのも奇跡では ・でもカクヨム…

【第８回ハヤカワSFコンテスト二次選考作】　毎日22時更新 　2070年、太平洋上の人工都市国家パシフィカは犯罪密度の非常に少ない合理的な社会となっていた。人間の行動・意志決定…

次世代型エネルギー及び通信インフラ『粒子センサネットワーク』――世界を覆ったそれは、三つの経済圏による核戦争の引き金となった。その大戦は第七世代戦闘機A.S.F.によって瞬く間に…

　テレポーターと非テレポーターの抗争は、2020年、最強のテレポーター〈ゼウス〉の活躍で終幕を迎えた。そして〈ゼウス〉は終戦の証として木星の衛星エウロパを地球の衛星として迎え、姿…

その星は、彼女の言葉を実現させた―― 21世紀以降停滞していた人類の文明だったが、黒色矮星〈アーテル〉の有人探査で〝魔法〟が発見され、新時代の幕開けとなった。〈魔法管理局〉の悠…