文字が踊り、躍動感溢れるドッグファイトシーンは必見!
ドッグファイトと言っていいのか、刃と光球を戦わせる、どこかロボットアニメのような戦闘シーンの連続。
初めて見た時、文字と言う「静」を使って、ここまで「動」を顕現させる事が出来るのかと驚きました!
戦闘機? ドッグファイト? 戦争物ですか? 個人的には青春群像劇でした。
戦いのシーンも多いのですが、凄惨なものではなく、どこか爽やかで、
また、登場人物達の軽妙なやりとりは、ホッとさせるような雰囲気をまとっています。
仲間たちの絆や、家族と言ったものも描かれているような気がしました。
そしてこの世界をより魅力的に見せる通信素子、グリッターダスト。
大気中に散布されたそれは、今や人類の通信の手段として、そしてマクスウェル・エンジンと言う物を利用して、設定したものを具現化まで出来ると言う謎粒子!
SF、戦争物が苦手? そんな人達も是非読んでみて下さい。
またファンタジー好きの人達にも受け入れられるんじゃないかな? と思わせる作品でした。
電子の妖精ちゃんもいるヨ! ちょっとおやじ成分が混ざってるかもだけどネ!(笑
とても素敵でカッコいいSF作品を見つけた!
まずは、その緻密な世界観! 大国間の関係から、軍事バランス、そして国家の思惑まで、見事に書き込まれている。
センス溢れる航空関係の用語と、それらに当てたルビの正確さとカッコよさもいい。
更に、戦闘機同士の、息を飲むような迫力の戦闘シーンと、パイロットたちの駆け引きの上手さ。
と、文章の体裁だけを取り上げたが、物語自体もおもしろい。
一国の一企業が開発したモノを巡り、大国が動き出す。そこには、やはり利権が絡み、憎悪の連鎖が渦巻いている。
たいせつな人を奪われたにもかかわらず、主人公たちは、なおも攻撃を受ける。
もう、これだけで、ワクワクしながら読めると思う。
また、少しだけ、混ぜ込まれた恋愛要素も素敵だったりする。
疎い主人公と、鋭すぎるヒロイン、そんなふたりは案外お似合いだと思うのだが……?