「完成」を含む小説

少女の世界には、温度が存在しなかった。 生まれつき温度を感じる能力が無い少女は、身を切るような寒さも、母に抱かれる温もりも知らず、何度となく命の危機に瀕してきた。 ふとした拍子に…

最後まで完成しなかった部品。 ポロポロと。

西暦を壊し、文明を壊し、生活を壊し。 全てを壊してから世界を作り直した5人の大量破壊兵器。 その5人の内、最後に生まれた5番目を司る《人造人間》サツキ。彼は生みの親である研究者、…

スーニュエッドの一族は、“ 全知の眼”を持つ者を長とする。 長になる前、各地を回り世界を見て回り、書き残す。 それが目視録。 これは今だ未完成と言われる目視録である。

貪る金属ＥＡＴＲ（イーター）。 人間だけを貪り喰らう謎の金属生命体の出現から早一〇年。 奴らは高い学習能力と成長進化にて戦術や新兵器に対して瞬く間に対抗手段を生み出してしまう。 …

とある文芸イベント。１日目が終了し、夜のうちに仕上げてしまって朝に備えようとホテルのベッドで校正を始めた。眠気が襲う。ドリンク剤で応戦するが、いつしか力尽きて朝を迎えたのであった…

　某所でロボットファンタジー物として設定を元に書いていた物を持ってきただけです。 　物語としてはまったくの未完成のため、特にあらすじなどは今のところありません。剣と魔法とロボが…

語源はポルトガル語のbateira（バテイラ＝小舟・ボート）から。1893年頃に大阪の寿司店がコノシロの片身を開き舟形にした物を使った寿司を考案し、コノシロを開くと尾の方は細いの…

語源はポルトガル語のbateira（バテイラ＝小舟・ボート）から。1893年頃に大阪の寿司店がコノシロの片身を開き舟形にした物を使った寿司を考案し、コノシロを開くと尾の方は細いの…

この連載（？）は第５回テキストレボリューションズ　アンソロジー『嘘』参加作品『完璧で曖昧な現実の中で』の、着想から完成までのメモをそのまま掲載してみるという実験的暴挙です。 仕掛…

31人の女子高生が交差する。 いつまでも、何度でも、際限なく。切り取られた日々は、瞬間は、ひたすらに重ねられる。 加筆され、修正され、果てしなく複製されながら、増殖する物語。 …

　文芸部に所属する末広新次は毎回一次落ちだが作家になる夢を諦められないでいた。そんなある日。新次の子孫を自称する来未が現れる。居候と化し高校生なのにニートを養うことになってしまう…

一九九三年十月二八日、サッカーＷ杯初出場を逃したドーハの悲劇。年甲斐もなくサッカー狂でオフトジャパンの大ファンだったお婆ちゃんと私（白洋女子大一年）は一緒にこの歴史的試合を見てい…

　必要なのは一人と一つの薬品、それでベヒモスと呼ばれる化け物が完成する。 　それは魅力的な薬だった、それさえあれば銃器も爆弾も無しでテロが出来る。 　圧倒的な低コスト、展開力、破…

僕こと篠崎学は高校2年生で学生をしながら、マンガ家瀬戸原いずみさんの唯一のアシスタントをしていた。 ”いつかは僕もマンガ家になるんだ！”と課題をこなしつつ、アシスタントではこき使…

＊現在無期限更新停止中 2100年の初頭。遂に人類は火星への本格的な入植を開始した。各国企業主導での都市計画は順調そのもので、じきに国連政府機関も支部としての移設を行い、その…

同じプロットを元に小説を書いたらどのように完成するか。 その人の感性とか趣味趣向がはっきりわかんだね。 どうですか？ 書いてみたくないですか？ 見てみたくはないですか？ …

　ある時、とある三つの銀行が経営上の問題を解消すべく、統合合併を行った。 　それに伴い、三つの銀行それぞれの経営を一本化するために新たな統一管理システムの開発が試みられた。しかし…

魔法社会、現代はどこもかしこも『魔法』に満ちている。 １９３２年、すなわちトーマス・エジソンの死後、名も言わぬ男が霊界通信機を完成させた。 普及、以降霊との交信はいとも容易く行…

ベートーヴェンの未完成交響曲である第十番。 キリスト教世界とイスラム教世界との融合、合一を目指した一曲になる予定だったとか。 比べるのもおこがましいですが、まあ、そんな感じで。