「ファンタジー 伝奇」を含む小説

曜国で1、2を争う妓楼【嫦娥の盃】で働く見習い妓女、雪玲は妓女として一人前になれる日を今か今かと待ち侘びていた。 人よりも優れた運動神経。 人よりも優れた知性。 将来美人になる…

西暦2160年、極東。 そこは科学全盛の世界に有ってなお鬼や魔が妖が跋扈する魔界である。 この地では人間は魔物の餌になるしかない下等生物である。 科学では対処できない化け物たちは…

水浴びをしていた結は、沢に棲む龍神から求婚される。「いっそ清らかな川になりたい」という結の願いを、満願成就してやろうというのだ。 その日は奇しくも龍神を祀る秋祭りの日だった。祀り…

「青い街」とやらに行ってみた。

魔術の才能がないゆえに実家を追放されたサネトシは自分探しのバックパッカーの旅に出た。 旅の途中でよったイギリスのグラストンベリーのアーサー王の墓を訪れたのだが、突然墓が爆発し謎の…

これは『とうに失った者』の前日譚 彼は『デカルト』と呼ばれる少年だ。 もちろんそれはあだ名で本当の名前はちゃんとある。しかし、自分でも少しこの名前を気に入っている。 傍から見れ…

‐あらすじ‐ 現代の波にもまれ、沈みかけた個人が、 明治維新の勃興・安政の時代にタイムスリップ。 維新の荒波と度重なる地震に立ち向かうべく、 神から与えられた『収納』と、個人の…

病んだ心が体を超常的に作り替える、奇病【エス】。 未知のウイルスによるものだとも、免疫機能の暴走だとも言われているそれが、静かに蔓延る現代日本――三十路の青年・巽大和は、雇い主・…

そこは、「この現実世界」に似ているが様々な「異能力者」が存在し、科学技術と超常の力が併存する平行世界の2030年前後の地球。 約10年前に起きた日本の首都圏壊滅で大量発生した通称…

江戸時代に飛ばされたのだから、江戸時代の暮らしをするべきだろうか？ それも悪くないが、チートがあるのだ、江戸を作り替えたって良いだろう？ ※wikiの知識などが主になりますので…

　――第１章　あらすじ―― 　非日常が、やってきた。炎の魔剣と少女とともに――――。ある日、真道志具のもとに現れたひとりの少女。話を聞くと、どうやら彼女は、親の用意した許婚らし…

———祖父に呪いをかけられた。 神室來は、かつて飢饉の元凶とされた人柱を守護する「防人」という役職につく。物言わぬ遺体と向き合い、來は、古来の人々の犯した功罪に身を委ねていく。

『白玉の昊　序章』『白玉の昊　破章』に続く第三章となります。 　八咫(やあた)と食国(おすくに)が瀛洲から出奔を果たしてから七年を超える月日が流れていた。食国は白浪にて王の座を…

産まれると同時に母親を亡くした少年、武ノ森曜（たけのもりよう）は、毎年誕生日に父親から渡される母の手紙を心待ちにしていた。 死を予期していた母が綴ってくれた、誕生日を迎える自分へ…

特殊機関検非違使に属する、戦巫女が街や仲間・友人を護るために日々奮闘をする。 そしてさらに力を得て強くなり、護るべきものが増えていき苦悩する。 だが闘いの中で、日々の中にある束の…

謎多き汕舵（せんだ）の民の血を引く若者・鹿彦の運命的な旅を描いた和風伝奇ファンタジー。 故郷を蜥蜴（とかげ）の群れに襲われ、母を失った鹿彦は、自身の出自を知るため、宮から逃げ出し…

　東西に長く伸びる大陸。その大陸のほぼ中央に東西を分つかの如く南北を横断している山脈がある。その山脈の中腹に〈霧の国〉と呼ばれる小さな、小さな国があった。その〈霧の国〉で若き君主…

　不死の体を持つ嵩原幸太郎は、行方不明になった妹の凜を探して、幼馴染の片桐七海と共にケガレモノと呼ばれる異形を狩っていた。ある日、幸太郎は謎の女剣士くれはと出会う。彼女との戦いで…

「私は普通に過ごしたい。」 「いや、君は普通に過ごすことができないよ。」 ―世界を救った3年後、俺は普通に過ごしている。 　　　―魔法使い 　　　　　　　　　　　　　　　　　…

「おそらくあなたは……外の住人たちに、贄として呼び寄せられたのでしょう」 光と影が逆転した世界で、角の生えた美しい男は微笑んだ。結界に封じられた鬼と、そこに送り込まれた『私』。二…