「館」を含む小説

　特異魔法都市古部。 　そこの魔法使い達は、世界に類を見ないほど強力な魔法の使い手だった。 　古き血を重んじる『天仙道』。 　魔法技術の先のため魂を売り渡した『時計塔』。 　アカ…

　けものフレンズの監督が交代し、二期の概要が発表される頃、アニメ発のユニットは武道館を席巻していた。鳴り響く万雷の喝采の中、センターで歌う声優の胸を去来したものとは。 前…

ある一人の男が、自分の恋人の体で家を作った。 酸鼻極まる光景の中で、その真意が明らかになる――。

とある館があった。それは存在しているのかしていないのか？ 本当に不思議な館だった。彼女達はそこへ望みを求めた。

　『私』はたくさんの記憶を、心の奥深くに封じ込めていた── 　全てを忘れて目覚めた『私』は、『案内役』を名乗る謎の少年・メモリアと『記憶の館』で忘れた記憶を取り戻していく。しか…

　岡山の山奥に住むJK、兎上ひよりは、通学に進学、それに趣味と、全てを賄う為にやらざるを得ないコンビニのバイトに、心から辟易としていた。ひと夏の上京で思い知った都会との格差を穴埋…

1850年、ある貧乏道場の門戸を叩く小さな二つの手があった。少年・宗次郎と少女・一紗は、試衛館で出逢ったさまざまな縁によって、侍になることを夢みるようになる。まだ何者にもなれない…

　片田舎の科学館にあるプラネタリウム。プラネタリウムの投影終了後、誰もいなくなったホールに少年と友人は忍び込む。ただ何となくついて来ただけの少年に対し、友人には何やら目的があるら…

昭和初期の寂れた炭鉱町。 そこに暮らす「僕」は映画館で同級生の少年と出会う。 その少年はスクリーンに映しだされる女優を指差して言った。 ――あれは僕なんだよ。 二人の少年…

ある地方都市の山の中に一軒の洋館がある。 かつてこのあたりの村一帯を支配していた地主一族の家だ。 今は当主の男とその娘、そしてペットの男子高校生が住んでいる。 祐《たすく》は１…

　自動車を使えば、三十分でコンビニに行ける。一時間あれば映画館に行ける。 　そんな中途半端な田舎だが、小学生にとっては陸の孤島も同じだ。自動車の免許は当然無いし、自転車での外出は…

晩夏で寒冷な夜のことだった。舞台は領主の館の一室、登場人物は潔癖症で高慢な貴族、冒険者をしている山猫のようなの娘。

瀬際はじめ（１２）は、小学校の裏にある洋館に数年前から遊び場を求め、行ったことがあった。だが、環境の変化で彼は、外で遊ばなくなり、スマホのゲームに夢中になる毎日。 そんな中で、教…

代々伝統のある『真名館剣道道場』と『南小剣道クラブ』の小学生高学年の団体練習試合。 そこで、今まで反則以外負けなしだった『ワタル』は初めて同級生の『虎谷』という少年剣士に敗北を…

どうやら、あれは、全員を観ていたらしい……。 ※この物語は怪談です、苦手な方はご注意ください。

天羽茉里（あもう　まり）は小学生にしか見えない風貌の中学三年生。一学期中間テストで漢字間違いが×にされたことを不満に思い、同じクラスの貞之（ただゆき）と実鈴（みすず）の協力を得て…

ここは4DXシアターじゃねぇんだけどなぁ。

地下室、館、忘れ去られた村。 それらは時に、 決して出られぬ「閉鎖空間」と化す。 閉ざされた場所に記憶無く佇むのは、 事の黒幕か、はたまた贄か？ ・・これは、 「閉…

ある日、うちの妹は言った。 『私、アイドルになる！』 俺は言った。 『武道館に連れていく』 その一言で、暇でスカスカな俺の人生は、世界一楽しい人生になった。 『毎日更新』 『感…

その館の地下深くに、その鬼は眠っている。 人の生き血を生きる糧とする不老の少女、蝶子。 その餌として飼われる妾の子、棗。 ふたりの歪み狂ったその果て。 永き時を終わらせる、鬼…