「宗教ではございません」を含む小説

「画術」、それは創り上げたイメージを空間というキャンバスに描き出すこと。 その存在が有史以前から認知されている世界は、現代と呼ばれる時代において転換期を迎えていた。 2045年…

田舎町レーツェルにある小さな教会の司者（注：その教会の責任者。基本的にその教会で最も役職が高い者が務める）である少年、メンシュ。 そして、そんな彼に恋する少女フィラン。 「いきな…

　無上少年は〝感情〟という概念は何なのかという事を常に考えていた。人は何故自尊心が肥大化していくのか、人は何故孤独に抗う事が出来ないのか、人は何故――。 　そんなとある日、無上…

　気がついたら日常の一部が違っていた。そんな経験が無いだろうか。僕が感じた違和感は、世界の形を決める戦いの序曲だった。 　世界の変化を映し出すとともに世界の変化に影響を与える場所…

「右の反対は？」と聞かれると「左」と答える。 では、神の反対は？

これは、とある界隈で流　　――　　ある宗教的ミームに影響を受けた、ミームの一端です。ホラーとすべきか、現代ファン　　――　　きか、SFとすべきか迷いましたが、しかし、宗教的である…

最後にタイトルに戻ります。

…――とある辺境から遠路遥々、乗合馬車を乗り継ぎやって来た。 無骨で鈍重な鋼鉄の「戦鎚」を携える独りの『僧侶見習い』――"ユスレス・スミンズ"は。 大多数の人間種が信仰し、貴ぶ『…

「六六六人の聖職者を喰らえば、完全無欠の生命体に成れる」――女吸血鬼の目的は今まさに達されようとしていた。幼馴染みの水埜琴音と共に学生生活を送る少年沙門・柳生宍道は、美女の誘惑を…

長崎に突然やってきたキリスト教は、神道仏教と対立する事になった。日本における宗教戦争が勃発した。

林《りん》ふみは自身の病と立ち向かうため、とある古書堂のバイトの面接を受けた。が、そこは古書堂ならぬ、古都鎌倉で起きる奇々なオカルト事件を解決する『特殊探偵事務所』だった。 親…

私の家にはときどき宇宙人がやってくる。コンビニで買ったビールとおつまみをぶら下げて、ピーンポーンとチャイムを鳴らす。今日は何の話がしたいの？　政治？　宗教？　世界情勢？　それとも…

出かけた講座、各メディア、本などで得た知識のメモです。 PC内に散らばっているものを、集めたいと思います、ボチボチと。

小さな街の職人通りに腕のいい人形職人のおじいさんが居ました。突然届く孫の訃報を境に生きる気力を亡くしたおじいさんは亡き孫の墓の前で小さな悪魔と出くわします。 《登場人物》 ・…

ラピス・ラズリは 最も古くから珍重された鉱物の一つです。 (ラテン語でラピス=石、ラズリ=青) この鉱物の色を、日本では瑠璃と呼びます。 仏教の七宝の一つです。 青い鉱物…

中心都市――その都市は完全だった。不満が無い。犯罪も無い。似非宗教も無い。美しき日常は赤錆びたミームに彩られる。例えるならば鏡面に沈んだバビロンとでも言えばいいだろうか。

時は大正、ロマンの時代。帝都に名だたる名門・西王子家の書生である神原は、かつての同級生である梶尾と再会します。 大日本帝国海軍士官となった梶尾は神原にある依頼をします。 「西王子…

火山に取り囲まれながら、常に真冬のように凍り付いた、誰も立ち入らない集落。そこを支配するのは飢えと疫病、密告と生贄で成り立つカルト教団。 妹を処刑された女は密告者へと変わる。 十…

既作『そして私は神になってしまった』続編です。 かつて新興宗教に洗脳された妻を監禁までして再洗脳した夫。 夫を神と思い敬虔な信者残すように彼に仕えるがその関係に夫は疲れ果ててい…

　斉藤和樹は幼馴染である相馬瑞樹の傍若無人ぶりに悩まされていた。　 高校生になっても変わらない瑞樹との腐れ縁をどうにか解消しようと努力していた。　しかしそんな彼の前に二人の変態集…