資料室
沓屋南実(クツヤナミ)
対抗宗教改革の音楽
ヴェネツィア派とモンテヴェルディ
1517年にルターが95か条の要求だっけ、なにかヴァチカンに対して盾突いたところから、ルター派ができて、印刷技術の発展がプロテスタントの広がりを助けました。
そのプロテスタントの隆盛に、カトリック側も内側から変革しようという動きがあったようです。全体にもあったでしょうが、ここでは音楽にしぼったお話。
その流れは大きくふたつ。ヴェネチア派とローマ派。
まず、ヴェネチア派のお話。
イタリアはたくさんの国に分かれていて、ヴェネチアは当時としては珍しい共和制をとり、街の中心には聖マルコ大聖堂があった。
なぜか、ヴィザンチン様式、コンスタンチノープルにある使徒大聖堂を真似ているの。
5つのドーム(円蓋)が、真上から見ると十字になっている。
なかをみると、縦にみっつ、よこにそれぞれひとつ。左右にはオルガンがすえられている。
この構造物には、7カ所も合唱や歌手、楽器奏者が並ぶ場所が確保できて、全体としてすごいサラウンドになるんだそうだ。つまり、ものすごい派手な音楽が演奏できて、美しく響くわけね。
このヴェネチア派の音楽の代表として、先生はモンテヴェルディの、私たちが耳になじんでいるOTTAVAでCD発売されたあの音楽を聴かせてくれました。
「ヴェスプロ」または「聖母マリアの夕べの祈り」↓一部です。
https://www.youtube.com/watch?v=FTRbRehusPo
非情に華やかですね。最初に聴いたとき、教会音楽もイタリアだと派手だなあ、という感想でした。
しかし、このような派手な音楽をよしとしなかったトリエント公会議のことは、次回ね。
参考:OTTAVAの番組「モンテヴェルディ“聖母のための夕べの祈り” 古楽アンサンブル コントラポント 花井哲郎さんをお迎えして」
https://www.youtube.com/watch?v=7diMJ4WXQXc
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