「れもん 手紙」を含む小説

「君はきっと、俺を置いて行ってしまうんだろう」 「雪が解けるよりも容易く、過ぎて行ってしまうんだろう」 「互いに遺書を贈ることになったって、君が俺のそばに残るなら」 ―――…

探偵の瀬戸直樹は、自分のオフィスに届いた一通の手紙を発見する。 それは失踪した友人、井上誠二の遺書だった。 胸騒ぎを覚えながらも、彼は同封された写真に写る謎の女に惹かれてしまう。…

私のもとに大手出版社の三代目おんな社長から、怪しげな原稿依頼があった。社長じきじきに私に会って説明したいというので、ホテルの地階にある中華料理店に出向いた。彼女は、急用のためふた…

　二年前に純文学作家デビューした少年ーー菅野庵は現役高校生という若さもあって世間から注目されたが、傾倒するシュルレアリスムの創作に有識者より批判が飛び、自身の描いた純文学の空虚さ…

日本ミステリ文学館では2017年5月より7月にかけて、「新本格ミステリ」30年を記念し、「鮎井郁介展」を開催します。『紅蓮荘事件』で衝撃的なデビューを果たし、90年代の日本本格ミ…

『猫月駅』という駅を御存知だろうか。三毛猫が一匹しかいない無人駅の待合室には、不思議な箱が置かれていた。 『見えないあなたへ〜手紙を書きませんか？～』

鎖国中の日本。オランダ商船が来るのを楽しみに待つ少女が一人。 ある日、船員から渡された手紙をきっかけに、少女は海の向こうへ行きたいと強く願うようになった。

忙しくも、充実した日々を送っていた主人公・カケル。 いつもと同じ日常に、少し刺激を求めながらも満員電車にもまれて出勤する日々を送っている。 ■□■□ 田舎生まれ、田舎育ちの…

　１０年目の記念日に妻が交通事故で失ってしまう 。 　途方に暮れた正史が、妻のパソコンをつける。 　毎日、楽しそうに物語を書いていたパソコンを……。 　中身を見て驚く。 　確か…

例年よりも早い梅雨入りの中、せっかくの休日をつぶして雨を眺める青年がいた。 望んで来たわけではないが、今は亡き祖父の手紙を息子が引っ張り出した事が彼の不幸だった。 祖父の手紙には…

大量殺人の罪で死刑を申告された男、バーソロミュー・ソルト。然し彼は何故か犯した殺人の記憶全てを無くしていた。死刑執行の前日、彼はある男から届いた手紙によって自身の罪深い過去と、内…

超健康生活を送っているニートの戸賀勇希の元へ、ある日突然赤い手紙が届く。 その中には、誰も知らないゲームが記録されている謎のUSBメモリ。 怪しいと思いながらも、戸賀勇希は夢中で…

私はもうすぐ死んでしまいます。ですからこの世の思い出に、せめてもう一度だけ、あなたにお会いしたい…… この作品は知覧で拝見した手紙や、特攻に関わった故郷・姪浜の古老から話を聞い…

僕とカオルは気づくと気付くと車の中で、そして記憶がなかった 車には過去の僕等の手紙が残されていた 僕等はとある薬を飲んで記憶を失くしたらしい 訳のわからないまま、僕等の共同生活が…

　高校2年生の桐谷雅紀はある持病を抱えながらも平穏な高校生活を送っていた。 　4月下旬のある日、クラスで席替えが行われた。雅紀が移動した机の中には前に座っていた生徒の持ち物らしき…

大好きだった祖母、千晶（チアキ）が亡くなって四十九日が過ぎた。唐突な千晶の死に疑問を覚えていた紅（コウ）、遺品整理の際に自分宛の手紙と赤い石を発見する。 《あなたに危険が迫って…

好きになってしまったのは同性の男子高校生… 偏見をもたれ、同級生や周りの人達から距離を取られると思った少年は たった1人で思いをつづる 届くことのない寂しい手紙 ある日、少年は手…

主人公の如月蒼人は私立弥生学園に通う高校二年生。蒼人の住むこの守川市は数十年前に田舎から発展した都市であり、市の北側へ行けば森が、南側に行けば高層ビルが立ち並ぶ、人と自然がうまく…

主人公「岐城 真央(キジョウ　マオ)」は悪に憧れを抱く、会社を辞めたばかりの出来立てホカホカのニート。 そんな主人公の元に「魔王になりませんか」という一文と共に数字の書かれた…

軍部に反目したという理由から、軍を辞めさせられた”元軍人”飛行機乗り、ラシェット・クロードは今は個人依頼の郵便飛行機乗りをしている。 軍人時代に慣れ親しんだイカツイ戦闘機《クラフ…