「純文学 現代」を含む小説

高校2年生のゆかりは悩んでいた。 季節は梅雨。学校で出された進路調査に何を書けばいいのかわからなかったのだ。 周りに置いて行かれる焦り。家族への抑圧。先が見えない不安。 自分が目…

凡人画家の『櫻葉 縁』が自分の答えを探す為の物語です。 初投稿ということもあって短編を予定しております。一部言葉使いが適切ではないかもしれませんがご了承ください。

暇つぶしだから、とくになし。

どうしよう、と思っていると、お母さんが「早苗」と呼んだ。私は顔を上げた。 「早苗、よく聞いてね」 両親の離婚を聞いた女の子と同級生の男の子の話。 よくあるような家庭問題を暖かなラ…

　ある時、世界は隕石による滅亡を言い渡され、大混乱に陥っていた。 　そんな中、変わらず病室に向かう一人の少年がいた。彼は余命残り僅かの少女の元へ、今日もやって来ていた。そして、二…

「【詳細要確認】「少年」の続きを書いてください！」という自主企画を見て、思い立ったが吉日と書き始めた初作品です。 作品としてのテーマは『凍えるような寒い夜の中、ぽつんと立っている…

２０１４年、某所でのクリスマス。 元犯罪者の野中は、今は放浪者となり、「どぶ」と呼ばれる一帯に住み着いている。 そんな彼が「生きている」実感を取り戻すのが、クリスマスイブの炊…

巷では『猫刑事』と言われる存在の噂が飛び交っていた。 猫なのか、刑事なのか、その他の何かなのか？ 誰にも何にもその正体について確かな事は言えなかった。 　 そんな噂話などどこ吹く…

※5～6年前、古書ないし古書店を題材にした小説を募集していたどこかの出版社の企画のために書いた作品（ちなみに結果は選外）です。 　自他共に認める本の虫である高校二年生の「僕」。特…

中島敦『山月記』のオマージュです。 青空文庫の新字新仮名版を底本として、現代青春小説風にアレンジしました。 本文中に出てくるヒップホップ用語は必ずしも正確な用法ではないかもしれ…

ある病室での、死を待つ女性と少女の話。

ここは科学と異能力が共存する世界。 ――全てはあのテロから始まった。 唯一、能力を持たなかった青年、八咫はこの混沌と化した世界を生き延びることが出来るのか。

女性二人がインターネットで通話するだけのお話です。 一回他サイトで投稿しています（現在削除済み）

通勤時、私の視線はずっと彼を追いかけている

何の前触れもなく、突如として人々に襲い掛かる「予測不能な事態」。この短編集は、そんなミステリアスな状況に陥った人たちが、流星になることで隠された真実を暴いていく話。一話完結型。

貴志のもとに届いた一通の封書。そこから平穏な生活が少しずつ崩壊を始める。 父親とは何か。家族とは何か。繋がりとは何か。 会話をすることですれ違い、会話をしないことでまた、すれ…

7月7日、星のない夜。 神様は憎しみにあふれたこの世界を終わらせるべく、永遠に夜が続く魔法をかけた。 星の光を原動力に、負の感情を容れられた1万体の人形「ステラ」が街を侵食してゆ…

親友の披露宴で全国の独身女性が結婚に向けて狂騒する地殻変動を察した寺内さくらは、年末までの半年で結婚すると宣言、幼馴染の安藤丈（ジョー）を婚活参謀に仕立てた。抱腹絶倒、現代の「青…

チンポに突き刺さるディストピア感がわたしの生きるよすがだ。そう思って自分じゃない誰かの不幸を祈っている。

日本での平均初婚年齢は30歳前後で推移している。30歳の独身男女の恋人保持率は50％程度らしい。昔と違い、独身でも世の中で問題なく幸せに生きられるようになってきた。 日本では、生…