「短編 色」を含む小説

　私は梟である。名前は、ない方が自由に羽ばたけるだろうと瞳の魔女が言っていた。 　瞳の魔女の家からほど近い木に私は止まっている。出窓に置かれた花瓶越しに、宵色のローブに踝まで包ま…

空色って、何色だと思う？

世界のすべてがモノクロになってしまった。なのに君だけは色づいて見えた――。 少し比喩的な、超短編のお話です。 本文中では色を強調するために、同じ言葉を繰り返してみました。

柔らかな草の匂いがする。優しい風が僕を包み込む。 僕は気がつくと、見知らぬ草原に寝転んでいた。 視界は美しい色で染まっている。夜明け頃、だろうか。 美しく自然にあふれた…

恋愛ものの短編集になります。登場人物に繋がりはないので、どこからでも読まれて大丈夫です！　気になったタイトルから覗いてやってください！ 注　書いてる時期がバラバなのでクオリティ…

　夏休みも終わり、蒸し暑さが残るなか登校する私。振り向くと風景が膨らみ、私にそっくりの「わたし」がいた。逃げるように家路を急ぐが、体はどんどん小さくなり、その度にわたしは増えてい…

想像力豊かな女の子・乃愛と、彼女の世界観に魅了された僕。 インカレサークルで出会った、大学生男女の恋模様を描きました。 「５分で読書」短編小説コンテスト参加作品です。 参加ジャ…

　持病である喘息の発作、その治療のために空気の良い田舎に引っ越してきた蓮介。 　慣れない雪道を歩く中、突如発作を引き起こしてしまう。 　そんな蓮介を救った少女には狐の耳が生えてい…

主要登場人物：未玖（みく）、颯汰（そうた）、？？？ 場所：レモンが名産のド田舎 〇多視点

「僕」は、幼馴染の《化身》を見守っている。 齢満ちて《化身》し、精霊となった人々は、河を渡り、精霊郷へと旅立っていく。それは子を成し、此岸へと新しい命を授けるためであって、生きと…

タイトルは恋愛っぽいけど…

首都圏にある、そこそこ有名な大学に通う陸深(むつみ)には、大きく分けて三つの悩みがあった。 一つは長くて一週間、短くて三日、何故かベッドの周囲から離れられなくなる幼い頃からの奇病…

人の心を考えるのが苦手な僕＿＿＿有馬礼央。 そんな僕は、純粋な瞳のきみに、人の気持ちを第一に考えられるきみに、恋をした。 きみは、人の気持ちを読み取る力を持っている。 嫌な…

　気が付けば。 　外国の墓場のような、いかにもおどろおどろしい雰囲気を創り出す茄子紺色の夜空が包むその空間は。 　けれども、その色が全てを隠すわけでもなく。 　パンプキン色と言い…

琥珀を広う青年と、琥珀の人形の小さな箱庭。

2020年10月下旬、舞台は少し寒さが増してきた東京。 迫りくる虹色おばあさん。 迎え撃つは陰キャな男。 全ての鍵は、家族の絆。 うんこを漏らしてからの大逆転劇が、今始まる。

少し先の未来？ 高校生のピュアな恋の始めかた。 ーーー ※某Web小説サイトに投稿したものの、消化不良だったので大幅改定＆改題してこちらに公開させていただきます。

気力を無くした俺と気にくわないアイツ、気になっていた女の子との再会。

【５分で読書短編小説コンテスト　応募作品】 「いっしょにいこう」 トキ色の空の下。 主人公は急いで帰路についていく。 薄暗い小道。 閑散とした無人駅。 背中に感じる不気…