「短編もの」を含む小説

タケオとユヅルは、十の年の差がある同性カップルだ。ふたりの出逢いは、二年前の七夕。久しぶりに定時退社をしたタケオが、偶然通りがかった公園でユヅルを見つけたところから始まる。雨降る…

　不器用な商家の息子と、完璧を求められる武家の娘。 　まるで正反対の二人が出会ったのは、風の舞う春の日だった。 　「風が、きれいな物語を運んでくれるんです」 　奇妙な言動で街の人…

「皆様初めまして、わたくし、悪役令嬢ですの。　──とはいえ、すでにネット小説界では、乙女ゲーとか転生者とかボッチとか海兵隊とかの悪役令嬢がてんこ盛りで、ゲシュタルト崩壊しそうです…

サボり癖のある先生・峯岸紗夜と、同じようにサボり癖のある生徒・榊真希は穏やかでなんてことのない日常を過ごす仲である。傘を忘れた真希を送ったり、ちょっとしたきっかけで夏祭りを共に過…

人間、誰にも訪れる日常の色々な初体験。 そんな初体験を、娘を通して見る事に。 ある日のスーパーで、娘の取った行動が、あまりにも愉快で忘れられない出来事となる。 その可愛い娘の姿…

平成15年度私立霞ヶ丘小学校卒業生一同。 これは、後に『最悪の世代』『町の疫病神』『呪われた子供たち』『悪魔の子ら』とまで呼ばれるようになった俺たちの記録である。

仕事からの帰り、ふと空から雨が降ってきた。 そんな時、自分の持っていた傘が見知らぬ女性との相合傘を演出する事に。 こんな出会いもあるのだと思った不思議な仕事帰りのお話。 その…

目を覚ますとそこはゾンビアポカリプスだった。 ゾンビになってしまった親友：柚希を助けるために、絵里香は危険な街を二人で彷徨う。

狂った道化の演劇、正義を振りかざした王の寓話、小説家を夢見た男の遺稿、病床に伏した少女の日記。彼らの物語が心に残って離れない。そんな短編集です。

　切り詰めた表現が描き出す奥深い人生の形。 人生の悲喜交々が凝縮された超短編ならではの心震える物語の数々・・・ 映画のラッシュを観るようにテンポが快適で、中味が濃く、読み出したら…

よく遊びに行っていたクラブ。 その時に出会った一人片隅に佇むバングラデシュ人の彼。 偶然の出会いにより「友達」となったジョニーとのお話・・・。 いつも笑顔で私の心を優しくしてく…

初恋をしてから40年の月日が経ち、久し振りの友人からの連絡・・・。 それが、彼女がいない世界の事を知らせてくれた。 初恋の人の死が、昔からの友人との「ITO」を改めて繋げてくれた…

「いろいろあったけど、私はこう思うんだよね」 ふと考えたこと、思い出したこと…私の心の中にあることを素直に綴ります。 ※不定期更新

「私には、もう仮面は必要ありません」 17世紀、小国アルデンマルクの街で、一人の変わり者の芸術家が光を奏でていた。 誰にも理解されない不思議な装置を作り続ける豪商の息子、ルーカス…

「貴女とは、どこかで会ったことがありますか？」 桜の樹であるわたくしに、突然お声をかけて下さる殿方が現れました。その方はわたくしに「名前」をつけて下さって── 昭和初期の日本…

絵が好きなのに自信が持てない、女子高生の美穂。 彼女はある日、旧校舎の音楽室の前で衝撃を受ける。頭の中を埋め尽くす、色彩の洪水。 音楽室の中にいたのは、ピアノを前にした少女だった…

これは、とある存在の記録。 獣に喰われ、沼に沈み、毒に侵され、人に狙われ......。 幾度となく危機に遭いながらも、その度に学び、成長していく。 「生存記」という名の記憶。 …

互いの欠落を埋め合いながら、二人は日々を歩んでいく。

蝉が鳴く青い夏に少年少女は出逢う。

明智惟任日向守は、どうして本能寺の変を引き起こしたのか？ 誰もが知る歴史の謎が、時系列で展開する。 その先に起こる衝撃の事実とは？ 歴史資料に基づいた恐らく初出の新説となります…