【エッセイ】水面の月に手をのばす
入江水月
はじめに
「恥の多い生涯を送ってきました」
そんな一節で始まる有名な物語があるが、自分の人生を振り返るとそんな気持ちになる人は多いんじゃないだろうか。
(勿論「自分の人生は恥なんてものは1つもない、輝かしい人生だ」と仰る方もいるのかもしれないが、少なくとも私の観測範囲では見かけない)
「恥」の中には思い出したくない悲しいことや今も悔やむようなこともあるかもしれない。人には言えないこともたくさんあるだろう。
面倒を避けることばかり考えて黙ってにこにこ笑っていたら話せないことも増えてしまった。
長くそんなふうに過ごすうちに、少しだけそれを窮屈に感じるようになって、もっと自由に話せる場所があっても良いのではないかと思うようになった。
これを読んでいるあなたが、好んでくれる話を出来るかは分からない。
でも私に起きた出来事、私が思ってることを素直に話してみるから、少しだけ付き合ってくれないか。
お気に入りの喫茶店やバーで、あなたのグラスが空になるまで。
音楽をぼんやりと聴くように、
興味のないものなら聴き流してしまうように、
そんな軽い気持ちで。
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