「夜 小説」を含む小説

　雪が降り、そして止み、また降り、風に流され、そして、また、止む。 　その宿は特急停車駅から送迎バスで一時間半ほど、ネット上では温泉と山菜が客人を迎える宿、という惹句で紹介されて…

　満月の夜の犯罪増加。その研究が社会的に利用された結果。 　犯罪は起きても仕方ないので減刑されるという、犯罪時間が作られてしまった……。 　ネタを含みつつ、読み物として面白いも…

灯瑠は高校入学にあたり、家が遠いからとの理由と母の策略で高校近くのアパートへ引っ越す事になった。 その引っ越し当日、色々あったが無事に新居へ引っ越せたことに思いを馳せていると怪奇…

山崎孝明は通り魔事件の起こった近くにいた！ しかし本人はその記憶が全くない。 防犯カメラを見ても山崎自身がいたことは明確だ。 でもそこには絶対にいない。 犯人を探すため、山崎は自…

　俺は山田邦和。３１歳。無職独身。 　ニート歴６年のベテラン。趣味は、歴史とシミュレーションゲームだ。 　そして、今日家を追い出された。家事も就職活動も一切しない俺についに我慢の…

形のよい指先が夜天色の表紙を開く。 "掌編録"と刻まれているのに、白紙の頁が続いている。 「君、運がいいね。其れは月世界から入荷した新商品さ」 視線を巡らせると淡青色の睛をした少…

「──王よ、長きに渡りお世話になりました」 滅亡寸前の小国をたったの十年で大陸の覇者に伸し上げた天才軍師エドガー。長年国に仕え続け、その責務に追われ精神をすり減らした彼は、主で…

オカルト好きな女子高生の“先輩”とその先輩を愛してやまない“僕”。 春休みも半ばにさしかかった、ある嵐の夜。 先輩は僕の家に死体を担いでやってきた。 ※書いているうちに乾燥わか…

『あの人』が目の前で血を流して倒れている。 朝起きた時にそれが夢ではなく、今日の夜起こることだと確信した『私』はなんとかそんな未来を回避しようと奔走する。 ＊この作品は『小説家…

冴えないサラリーマンの俺は、ある日異世界に転生しちまった。 ブラック企業に勤める俺は、心機一転この世界で今度こそ生まれ変わるんだ！ パーティー組んでゴブリン相手に前衛で戦って…

　バー『Alter』の雇われ店長兼バーテンダー、抽冬淳は紆余曲折な人生を経てすでに三十代。どこぞの地方都市にある廃ビルの地下フロアで、今日も今日とてシェイカーを振る……わけではな…

夏の夜のぎらぎらとした月の光。 瞳に反射するきらきらとしたイヤリングの輝き。 アタシが貰ったなつの話。

高校生の夏。部活動に悩む主人公「私」は、ある日不思議な青年「榊」と出会う。その日の夜、満月の下、「私」は、世界の不思議を覗き見た。 第三回高校生のための小説甲子園に応募した作品で…

初詣で『堂々と兄のことが好きって言えるようにしてくださいっ！』とお願いしたら異世界転移して聖女になった。 　兄のいない世界に行けばいくら「好き」と叫ぼうが構わないけど神社で願っ…

とある地方都市。 その端にある所謂“自称”進学校の公立高校に通う2年生の清水健太郎は背が高く、がっしりとした体格ということもあり校内でも一際目を引く存在だった。しかし、その体躯に…

　僕は通っているヘアサロンで髪を切ってくれるスタイリストの松尾に恋をしていた。 　しかし、別の常連客と交わしていた会話から、松尾が来年の秋に結婚すること、来年の春に仕事を辞めて実…

江藤義円は魔女（男）である。年に一度、世界中の魔女たちがプライドをかけて戦う「ワルプルギスの決闘」に、ひょんなことから参加させられることに。義円の決闘相手は、無敗を誇る「最強の魔…

魔物の力を着ぐるみとして纏い、魔物と戦う「着ぐるみ士」のジュリオは、勇者を擁するＳランクパーティー「白き天剣」から追放される。 その理由は「着ぐるみを着ている姿が暑苦しい」という…

※毎週木曜夜ごろ連載開始です！更新回数は変更になることもあります 一部残虐、R15のシーンあり。 高校卒業まで問題児だったが首席で警察学校を卒業した冬月シバ。 そしていくつかの…