月食堂掌編録
聖河リョウ
君、運がいいね。其れは月世界から入荷した新商品さ
形のよい指先が夜天色の表紙を開く。"掌編録"と刻まれているのに、白紙の頁が続いている。
「君、運がいいね。其れは月世界から入荷した新商品さ」
視線を巡らせると淡青色の睛をした少年が佇んでいた。三日月を模した徽章が襟元で光る。
「夜にそうっと開いてごらん。一日にひとつ、物語がうまれるんだ」
2021/11/24
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます