「友人 短編」を含む小説

空想上の女性ルーシーをめぐる奇妙な物語。

　俺のノートには奇談が詰まっている。 「街角で見えないナニカが足にまとわりつく」 「電車の中で姿の見えないナニカに腕を引かれる」 　どれも友人が体験した不思議な現象だ。 　科…

妊娠中の優香は、ある日ものすごい悪臭に襲われ、家の中でその出所を探す。 見つけたのは黒革の男物の財布。それは夫の芳輔が会社の女性から贈られたものだった……。 「三角関係」「小…

主人公、伊吹はクォーターの少年である。伊吹の祖父は祖母をおいて、祖国に帰ってしまったという。祖母の怒りが伝わったせいか、父は荒れ、伊吹も荒れた。あるとき、祖父を捜してみないかと友…

仁科美里（ニシナミサト）は裕福な家庭に育つが家族の温かみを感じれず、両親の言う事をまるで機械のように聞いている姉や将来を押し付ける父に辟易していた。 やりたいことを押し殺し人生を…

夏原相馬は友人との付き合いでとある廃校にやってきた。目的はもちろん肝試しだ。噂によると、今年廃校になったばかりのこの校舎で様々な怪奇現象が目撃されているのだという。全くやる気のな…

　高校二年生の美月静香は同じクラスでバイト仲間の日野原秀からお弁当を作ってもらっていた。友人の遠山加奈代から関係を進めるよう言われているのだが、静香はその気には中々なれない。しか…

バレンタインに駄菓子を彼女からもらった悩める男子「小暮」に、友人の「俺」が伝えたのは……。 やさしい、でも切ないバレンタインのお話。

芋煮――それは山形のソウル。 太郎は登山中に不思議と遭遇し、天女と古代人のコスプレイヤーと芋煮を作ることになる。 村山から来た天女、庄内から来た古代人――芋煮戦争の火蓋は…

友人が引っ越したアパートで起こる怪奇現象。 一人の男が「あの、ちょっといいですか？それ怪奇現象じゃないかもしれません」 突然そう言った。 ※一話が大体500〜900文字で短時間…

雪は友人の美冬に、バレンタインデーのチョコレート菓子作りを毎年必ず手伝わされている。 毎年変わる美冬の「好きな人」、毎年上達しない美冬の料理の腕前、毎年聞かされる興味もない恋の話…

私が、こんな考えを持ち始めたのは、友人のハルが置いていった宿題のせいだった。 勝者とは、敗者とは、愛とは、幸せとは…。 彼女の残した宿題は、あまりにも大きくて解けないものなの…

他人が何を考えているのかなんて、俺には分からない。他人が俺の事をどの程度の距離において認識しているのか分からない。 それは誰も教えてくれない。 人同士の心には距離がある。距離が近…

有名な民俗学者の遠縁の親戚とその友人が南の島に大学のレポートのために因習調査⁉

高校二年生の綿谷羽花(わたや うか)は、友人の瀬戸紡(せと つむぐ)に特別な感情を抱いている。 そんな二人の、ある日の放課後の話。 ＊クロノヒョウさん主催の自主企画「第42回…

コンビニの駐車場で、大学時代の友人に名前を呼ばれた。忘れっぽい友人だが、俺の名前はまだ覚えていたようだ。でも、きっと今回も、あのことだけは思い出してくれない。

　そうして、私はひとり。 　キッチンに向かって声をかける。 ◆ あらすじ 　小説家志望の「私」は、ホラー小説を執筆するのに、ネタに飢えていた。 　そんなある時、友人・奈々美か…

第一次世界大戦に、兵士としてその身を投じた青年。 その戦争は、クリスマスまでには終わるだろうと言われていた。 しかし戦争は長引き、どんどんと自軍は疲弊していく。 そんな中、彼が…

【光文社「第18回ショートショート公募『ともだち』」一次選考通過作品】 　坂田と長山、二人の男子生徒が高校の卒業式を迎える。 　長山には、間違いメールがきっかけで付き合い始めた…