「鬼 少女」を含む小説

これは、人とあやかしの織り成すある夏の一夜の出来事が幕を閉じたその後のおはなし。 大学二年生となった里藤 侑都の一つ下の後輩である夜明 鈴は、侑都がふとした時に零す聞き馴染みの…

　昔々、ある地方――伊予之二名島（いよのふたなじま）には人間は居ませんでした。正確に言えば『鬼』が喰らい尽くしてしまったのです。日の本の民は希望を失い、生きる望みさえ消え失せてし…

孤独な鬼と、捨てられた少女の物語

　これは今からずっと未来の話。 　人類は鬼という怪物によって絶滅の危機に陥った。 　どんな武器も、作戦も通用しない。それが鬼という存在だ。 　人はそれに対抗すべく、新しい兵器を作…

鬼なんて、今の現代には有り得ない空想の生き物だ。 そんなこと、現実に鬼が現れるなんて、作り話にも程がある｡ そんな普通の高校生、砂原 唯人の前に現れたのは名もない鬼神の少女。 …

＜SF週間ランキング最高2位＞ 「ふぁぁ…」 「あー！！　もうこんな時間じゃん！」 髪をとかし、トーストを口に入れ、2人は今日も学園へ走る！ 見知った街、見知った学園、そん…

吹奏楽部に所属する少女、大神沙希。 彼女が学校で練習をしているとそこに現れたのは天狗…？！ 腕を見込まれオーケストラに誘われたかと思ったらそこにいたのは日本を代表する妖怪達。 …

　神聖皇国『旭光』。神話が実在するこの国は『鬼』と称する異能の力を持つ者たちに支配されており、平民である我々人間からは尊敬と畏怖を込めて『鬼族』と呼ばれていた。 　私の父はまさに…

生まれつきあやかしの見える少女、 神堂　九紫楼は、母の死をきっかけに、京都で神社の神官を務める叔父のもとに引き取れることに。 　そこでいろんなあやかしや人と出会い、幸せな日々が永…

『少年』は唐突に、前触れもなく、『獣』から語られた――この世界を救い、今は絶望の真っ只中にいる魔法少女たちを救え、と。 『少年』は三人の魔法少女――神堵（かみかき）イノリ・幽（か…

　コミュ障ボッチの高校生・柴田獅子虎（ししとら）は、電脳の女神エレクトラに騙されて契約を結ばされてしまう。 　彼女の目的は、「神格を上げること」。 　そのために柴田は学校で注目…

　軍人として招集された瀬野通成（せの　みちなり）は帰還後、戦死した友人の遺品を遺族へ届けるため利用した山道で盗難に遭い、間一髪のところで少女に助けられる。その少女は、銀髪と赤い瞳…

鬼哭啾啾（きこくしゅうしゅう）――“悲惨な死に方をした者の浮かばれない亡霊の泣き声が、恨めしげに響き渡るさま”　あれから数か月。鵲村に現れた新たな鬼、訪れる新たな恐怖、惨劇、戦慄…

　不運な事故に見舞われた高校生の夕希は、見知らぬ岩場で目を覚ます。鬼に追われ逃げ惑う夕希を救ったのは、人形のように可憐な少年だった。運命(さだめ）と名乗る少年は、この地獄を抜け出…

ジャマーに襲われた世界。ジャマーを倒せるのは機関銃娘と呼ばれる女の子になった機関銃だけだった。しかし機関銃娘が各国で孤軍奮闘するだけでは埒が明かないのは明白だったが、国家の利害や…

異形の血、鬼上の血に目覚めた綾面　陸は趣味と実益を兼ねた殺しをしていた。　 　ある日、彼の前に見たことの無い敵が出現し、それと時期を同じくして街では死体の内臓と血液をごっそり抜…

時は大正時代。 女学生の橘蝶子はある事件をきっかけに、吸血鬼を追うことになる。 三人の個性的な青年たちとの危険な旅、淡い恋、そして謎…。 試練を乗り越え、少女は成長していく。 正…

十一月。 七日と八日の境目の時。 「怪盗メロディー」と名乗った人物が、佐久間美鈴の所有する『白い園』からとある宝石を盗みだした。 「麒麟の鱗」と呼ばれるその宝石は、乙木野町を守る…

「彼」が目覚めると目の前には少女がいた。狭い部屋のなか、彼はあぐらをかく格好で後ろ手に手錠のようなものにより拘束されている。少女は謎の言語で言った。mazefate cu?と。地…

呪われた島で異形の呪いを討つ、青年と少女の物語。 舞台はかつて罪人が流されたという呪いの島。 そこに住む人々は人の恨みから生じた〝ジュソ〟という 魔物に怯え、暮らしていた。 …