彼岸のあやかし【西獄牢解譚】
早瀬
序章 暁の夜明けに願った終焉
月が顔を隠し、太陽が顔を出す。
そんな光景がやわな実体を有して見られるのもこれで最後、か…
思えば、これまでの出来事はあの月や太陽からしたらほんの些細な、大したことない一瞬の出来事であったのだろう。
でもこちらからすればあれほどまでに人を愛し、人を憎み、人でなくなり…
人と出会い、人を知り、人と別れた出来事は今後ないのだろうと思える。
もっとも、今後も何も、ようやく死して黄泉の国にお世話になろうというのに未来はないだろうが。
しかし、まっこと酷な話だ。
俺が死んで、ちとばかしあやかしが減ったってだけで、でっけぇ世界一つ丸々消し去ろうとしてるんだからな。
誰が企んでいるかはわかっているが…
まあ良い、後々明らかになろう。
そしてそろそろ奴らも動き出すのだろうな。
あいつらがこの時代でどうなるかは、
1人のあやかしとして。
そして、1人の×××として。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます